スペインのサラマンカ大聖堂は観光地として有名な建物です。

そんな建物の中に、宇宙飛行士の彫刻があるのをご存知でしょうか?
NASAの宇宙飛行士が着る、あの宇宙服そっくりの宇宙服を着て、
ほとんどアポロの月面着陸時の格好をしています。

 

この彫刻の何がオーパーツなのか?

月面着陸もそうですが、宇宙服自体が作られたのは1900年代のこと。
つまり20世紀になってからですが、

この大聖堂が建築されたのは11世紀なのです。

だから11世紀の時点では宇宙服を着た宇宙飛行士など彫れるわけがない。

 

これがこの彫刻をオーパーツにしている所以です。

ではこの宇宙飛行士、本当に宇宙飛行士なのでしょうか?

サラマンカ大聖堂の彫刻は本当に宇宙飛行士なのか?

彫刻を見てみると、確かに頭にヘルメットのような物をつけています。
そのヘルメットが、若干ゆとりのある昔のスキー服のような物にそのままくっついて
密閉されているのが分かります。

 

そして旨の当たりに四角い、酸素供給をするためにも見れる装置と、
そこから伸びるダクトは正に宇宙飛行士のようです。

彫られ方も、無重力空間にいる事をイメージさせます。

7679600_b4cfe05e43_bphoto credit: Astronaut an der Neuen Kathedrale
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しかも、その靴底がアポロ計画時に月に残した靴後と酷似しています。

これだけ何もかも揃うと宇宙飛行士なのは間違いなさそうです。

 

ただ、アポロの宇宙飛行士に似すぎているのはどうしてでしょうか??
これを彫った彫刻家がアポロを知っていたとしか考えられません。

怪しいのでもう少し詳しく見ていく事にしましょう。

新旧サラマンカ大聖堂

よく調べてみると、このサラマンカ大聖堂、
実は新大聖堂と旧大聖堂があります。

 

旧大聖堂は1149年〜 150年かけて建設されたので、
完成が14世紀です。

普通ならこの時点で宇宙飛行士はイメージ出来ません。

17497002015_be5842be7c_bphoto credit: Catedral Nueva
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では新大聖堂はどうでしょうか?宇宙飛行士が彫られているのはこちらの方です。
しかし大聖堂が建築されたのは16〜18世紀

11世紀に彫られたという事は違う事が分かりますが、
ここでも宇宙飛行士は彫りようがない事は同じです。

 

やはりこの宇宙飛行士の彫刻はオーパーツなのでしょうか?

サラマンカ大聖堂の修復工事

更に詳しく調べてみると、この大聖堂、20世紀になって修復工事が行われています。
何やら怪しくなってきました。

 

そして、これは修復工事で彫刻を担当した彫刻家
ジェロニモ・ガルシア氏自身が認めている事ですが、

大聖堂の彫刻が傷みすぎて原型が分からなかったので、
20世紀を象徴する彫刻を彫った。と言う事です。

 

その20世紀を象徴する彫刻こそ、この宇宙飛行士だったのです。

実はこの他にもアイスクリームをなめるドラゴンなども彫っていて、
今ではスペイン・サラマンカの観光名所となっています。

8643444485_826bf2699b_bphoto credit: DSC03030
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かわいいですよね。

世界中にあるオーパーツ、本物もあれば意図せずオーパーツになってしまった物もあります。
でも、オーパーツの秘密に迫るのはロマンがあって、ワクワクしますね♪

サラマンカ大聖堂のオーパーツも、調べてみるとオーパーツではありませんでしたが、
これはこれで人々にロマンを与える素敵な彫刻ですね。
サラマンカ大聖堂の様子はこちらの動画をご覧下さい♪

 

今回の宇宙飛行士はオーパーツではありませんでしたが、
本物もたくさんあります。

世界のオーパーツ一覧はこちらの記事をご覧下さい。