まだ誰も行った事のない火星に人類を移住させる・・。
そんな事が出来るのでしょうか?

 

しかし火星への移住計画が俄かに脚光を浴びてきています。
何でもあと20年くらいで人類初の地球以外の星への移民が成り立ちそうなムードとか。

その惑星の最有力候補が火星という訳です。

では、住めるとしたらどれくらいの準備が必要なのか?

そもそも本気なのか?

 

ということで、今回は火星移住計画の本気度を見ていきましょう。

火星移住計画の詳細

オランダの民間営利団体「マーズワン財団」が2025年から火星移住計画を計画中と発表しました。
これから10年後の話になりますね。

 

この募集に世界17か国から20万人以上の人がこの計画に応募してきたようです。
そして1058人が一次審査を通過し、更に100人にまで絞り込まれたとのことです。

私だったら絶対いきたくないですけどね・・。(笑)
だってここに行くんですよ?
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photo credit: MSL Curiosity – Sol 618 / May 3, 2014 via photopin (license)

しかしマーズワンの計画だけ聞くと、火星移住はいよいよ手の届くところまで迫っていきています。

ただ、現時点ではまだ、課題も残っているようです。

火星移住の課題とは?

火星移住の課題は主に、

  • そもそも技術的にまだ火星にいけてない
  • 現状の火星には液体での水が確認されていない
  • 太陽から遠いため火星表面に届く

    太陽エネルギーが地球の半分

  • 火星の気圧は低いため生活するには宇宙服が必要
  • 大気が薄いため、ほぼ真空状態だという事
    もしその中に生身でいたら20秒で失神
    1分で命を失うというデータが出ています。

更に現状のレベルの技術では火星に到着させるだけが精一杯。
地球に帰還させる事ができないようです。

 

地球に帰って来れないって・・・。
寂し過ぎます。

しかも、そこに莫大な資金がかかるという難問も横たわっています。
(4人送るのに630億円ほど)

 

これらの問題を果たしてあと10年でクリアーできるかどうか?
というところでしょうか。

これら課題をクリアして火星に住む事は可能なのでしょうか?

火星に住む事は可能なのか?

地球と火星の類似点

1日の長さ

火星は1日の長さが24時間39分です。
地球よりほんの39分長いだけなんですね。

表面積

火星の陸地に当たる部分は28・4%(ちなみに地球は29・2%)。
これもだいたい同じ数字です。

赤道傾斜角

火星は25・19°。地球は23・44°。
本当に近い数値です。

1年の長さ

火星の一年は地球の1・88年に相当。
まあ、地球の外側を公転しているのですから当然と言ったら当然でしょう。

各季節の長さ

地球より2倍近い。これも公転の周期が長いのですから当然でしょう。

火星の北極に当たる天は白鳥座の方向(地球は小熊座)。

なるほど、地球と火星は私が思っていたよりも似ているようです。

ですが違う所もたくさんあるはず、ですよね?

 

火星と地球の相違点

重力

地球の1/3

気候
とても寒い。平均表面温度はー43℃。
最低温度はー140℃を記録。赤道付近でようやく20℃前後。

地磁気がない

そのため宇宙からの有害な放射線を直接浴びてしまう。
地球のようなオゾン層は存在していないので生身では耐えられない。

 

寒暖の差が激し過ぎますし、放射線を浴びるのは嫌ですよね。
コロニーのような建物を建てるしかなさそうです。

 

建てると言っても、そもそも作業員がいないので現実的とは言えなさそうです。
宇宙船をそのままコロニーとして使う事も有りだとは思いますが・・・。

 

ちなみに、火星には水があるのかないのか不透明です。

ここの所、どうなんでしょうか?

火星には水があるのか?

18世紀頃より望遠巨での観測により極地に氷のような物体が確認されていました。

そして今世紀に入り、NASAのマーズ・エクスプロレーション・ローバーフェニックスや
ESAのマーズ・エクスプレスの調査により
火星に現在でも水が存在することが確認されています。

 

更にこの報告を後押しするかのようなビッグな情報も入って来ました!

 

朝日新聞の夕刊に載った記事によりますと、
「太古の火星には確かに豊かな水があった」というものです。

 

この記事は米航空宇宙局(NASA)が明らかにしました。

NASAによりますと火星の大気中に含まれる水と
太古の火星から飛来してきた隕石に含まれる「重水」を比較。

過去の水の量を推測したものです。

 

それによりますと約45億年前には火星上の約2割を海が占めていたという驚愕の結果を発表したのです。
その面積は地球の大西洋の広さより大きかったようです。
深さも1600メートル級であったようですよ。

 

それが何故、現在のように乾いた大地になってしまったのかは謎です。

しかし、アメリカのNASAが堂々と「火星に水があった」と公表したのですから
人類移住計画が実現性を帯びてくる感じをひしひしと受けますね。

 

水不足に関しては何とかなりそうな雰囲気です。

でもこの動画をみると・・・本気っぽいですね。

どう思いましたか?

最後におさらいをしていきましょう。

火星移住計画のまとめ

火星移住計画の実現に向けて

・地球と火星の類似点
・同じく相違点
・火星の水
・今後の動き

というポイントで見てまいりました。

 

ううん、現状だけを見てしまえばちょっと難問が山積みという感じを受けてしまいますね。

しかし、問題がピックアップされるほどに火星の環境が徐々に白日の下にされてきたからこそ
「火星への移住」が真剣に議論されるようになったんじゃないでしょうか?

 

実際問題、水生と金星は灼熱地獄で住めません。
木星、土星は太陽から離れすぎていて寒すぎてこれも住めません。

火星が最も条件的に可能性を残しているのです。

 

そのためには火星に植物を生い茂らせたいところです。
植物さえ繁栄すれば酸素が出来ます。

人間が暮らせる空気が出来たら火星の住環境は大きく変化するはずですよ。

 

誰が火星への第一歩を踏み出すのか?興味は付きません。
日本ではあまり有名ではないですが、
アメリカの天才イーロン・マスク(アイアンマンのモデルになった人)
も火星移住計画に興味津々のようです。