伝説の大陸といえば、真っ先に思い浮かぶムー大陸。
太平洋にあったという広大な大陸には、多くの人が住み高度な文明を築いていました。
しかしムー大陸は、一夜にして海の底に沈んでしまったのです。
その痕跡は太平洋の島々に残され、なんと日本人もムーの子孫だといいます。
沖縄の海底神殿がその痕跡だとも一説では言われています。
(アトランティスの跡とも言われたりしますが)
ムー大陸は本当にあったのでしょうか?
そこで今回は
- ムー大陸の謎解き
- 日本もムー大陸だった?
- ムー大陸やムー文明は存在したのか?
について詳しく検証してきます。
ムー大陸の謎を検証
太古の昔、太平洋の真ん中に存在したというのがムー大陸です。
ムーという不思議な名前は、どこから来たのでしょうか。
それはマヤ文明の古文書からです。
フランスの神父シャルル・ブラッスールが、マヤ文字で書かれた「トロアノ絵文書」を解読しました。
そこにはムー(MU)という国がかつて存在し、災害により滅んだ歴史が書かれていたというのです。
ただしブラッスールは、それをプラトンの書き残した伝説の大陸、アトランティスのことだと思っていました。
そのムーを太平洋の大陸だと考えたのが、イギリス人の作家ジェームズ・チャーチワードです。
彼が考えたムー大陸の姿は、驚くべきものでした。
その規模は、南東はイースター島、西はグアムやサイパンなどのマリアナ諸島、さらにフィジーやハワイまでも含んだ広大なものだったのです。
北米大陸に匹敵するほどの広さの大陸には、5万年も前から人々が暮らし、その高度な文明は現代文明をも上回っていました。
10種族の6400万人が平和な生活を営み、太陽神の化身である帝王ラ・ムーを中心とした、白人種族が支配していたといいます。
彼らは優れた航海術を持ち、太平洋沿岸の国々をはじめ、大西洋のアトランティスの人々とも交流していました。
アトランティスとムー大陸は同時期に存在した伝説の大陸で、また、同時期に一夜にして沈んでしまったのです。
そんなムー大陸が沈んだのは今から1万2000年前のことだとされています。
突如として巨大地震が起こり火山が大噴火、さらに大津波に襲われたからです。
この地球規模で起きた大災害が聖書で言うところのノアの大洪水だと言われています。
詳しくはこちらご覧ください。
この大災害の後、後にはその痕跡だけが、イースター島やハワイなどの島々に残りました。
現在のポリネシアやミクロネシアなどの広い範囲に、共通する文化が見られるのはそのためといいます。
また日本人も、生き残ったムー大陸の人々の子孫だとされます。
・・・が、どうでしょう?
僕は違うと思っています。
伝説の超大陸ムー大陸には日本も含まれる?
日本もムー大陸やアトランティス文明との交流はあったと思います。
ですが、12000年前というと日本では六甲山を中心としたカタカムナ文明が栄えている頃。
カタカムナ文明は巨石文明です。
ムー文明はと言うと、どうやら巨石文明ではない。
(イータスター島のモアイ像などは巨石ですが、ああいうやつではない。)
どうやらムー文明は今で言うテレパシーや想念でやり取りをしてたらしいんですね。
これはかつてのネイティブアメリカンであったり、今でも南米のジャングルに住む原住民が『仲間がどこでどちらの方向に進んでいるのか分かる』ていうのと似てます。
でも、日本にはこういうの無かったようですから、恐らく日本人がムー大陸の人達の子孫てことはないんじゃないかな?
て思ってます。
ただ、確かにかつての琉球王国である沖縄は確かにムーの子孫なのかもしれませんね。
それにしておチャーチワードは、どうやってムー大陸の存在を知ったのでしょうか?
それを知った一つは彼がイギリスの軍人としてインドにいた時、ヒンドゥー教の寺院で見たという「ナーカル碑文」という粘土板です。
それを解読したところ、ムー大陸の歴史について書かれていたといいます。
さらに、メキシコで発見された石板にも、同じ内容が見付かったのです。
さて、そんなムー大陸は本当に存在したのでしょうか?
ムー大陸は実際にあったのか?
チャーチワードがいうムー大陸、果たして実在したのでしょうか。
太平洋の海底調査では、そこに大陸があった痕跡は見付かっていません。
海底には1億年前の堆積物も確認されていることから、ずっと海であったと考えられます。
また大陸が海に沈むということも、現在の地球科学ではありえないことだといいます。
チャーチワードがムー大陸の根拠としたナーカル碑文も、存在自体が確認されていません。
また彼がイギリス軍に在籍したという記録もなく、しかも本当だとすれば当時16歳のはずで、信憑性は低いと見ざるをえないのが実情です。
あくまで定説では、ですが。
メキシコの石板も、実在はしているものの、本当に古代のものかは疑問が持たれています。
またその解読の仕方もこじつけに見え、合理的なものでは無いと見なされています。
ブラッスールによるトロアノ絵文書の解読も、後の研究から全くの誤りであったことが分かっています。
これもあくまで定説では、です。
これらのことから、ムー大陸はチャーチワードの創作とする見方が一般的になっています。
太平洋に大陸が存在したというのは、科学的には考えられないようです。
しかし太平洋の広い範囲の島々に、共通した文化が見られるのは確かです。
そのことは何を意味するのでしょうか?
ムー大陸は無くてもムー文明は存在した!?
ある学者先生によると、太平洋に大陸があったというのは、考えづらいようです。
しかし大陸は無くても、そこにムー文明ともいえる文明圏が存在していたのではないか、そんな説があります。
ポリネシアやミクロネシアの広い範囲には、巨石を用いた遺跡など、共通した文化が見られます。
また南米原産のサツマイモが、古くからポリネシアで栽培されていました。
彼らは小さな舟で広い太平洋を航海し、島々や大陸を行き来していたのです。
古代の縄文人が、太平洋を渡って南米まで辿り着いていたという説もあります。
日本の縄文式土器と似た土器が、南米エクアドルのバルディビア遺跡でも発見されているからです。
また、南米の先住民には、縄文人と近い遺伝子を持つ者が存在するとの調査もあります。
つまり、日本から南米に至るまでの広い範囲が、ムー文明と考えられるわけです。
実際10世紀頃から栄えたトンガ大首長国は、ムー大陸の大きさに匹敵するほどの広い支配圏を持ち、交易を行っていました。
それよりも前に、そのような国が存在していた可能性は否定できません。
あるいはムー大陸は別の場所のことだった、という見方もあります。
氷河期には、マレー半島からスマトラ島やボルネオ島までが陸続きになっていて、スンダランドという平野でした。
またオーストラリア大陸とニューギニア島もつながっていて、サフールランドと呼ばれる大陸になっていました。
しかし氷河期の終わりとともに、1万4000年前頃から海に沈んで行ったと考えられています。
ムー大陸は、これらのことを指しているのでは?というわけです。
さて、そろそろムー大陸についてまとめていきましょう。
ムー大陸の謎~まとめ~
今回はムー大陸について検証して来ました。
ムー大陸はジェームズ・チャーチワードという人が、各地に残る古文書を解析して存在を主張したものでした。
ただしチャーチワードの主張は疑問点が多く、また科学的には太平洋に大陸が存在した可能性は無いとされています。
しかし太平洋の広い範囲に共通する文化があり、ムー文明と呼べるものがあったともいわれています。
またかつて存在したスンダランドやサフールランドが、ムー大陸の正体ではないかとの見方があるんでしたね。
人類が南北アメリカ大陸に渡ったのは、当時陸続きだったベーリング海峡からというのが今の定説です。
しかし南米の民族と日本人の間には、遺伝子やウィルス、寄生虫などの共通点を見出せるといいます。
そのため縄文人が太平洋を渡ってアメリカ大陸にたどり着いたという説も、根強く主張されているんですね。
果たして縄文人は、大海原を渡って長い旅をしていたのでしょうか…。
ムー大陸があったとしたら全て辻褄が合うんですが(;´∀`)
読者さんのご意見お待ちしてます^^
コメント
コメント一覧 (3件)
この手の話をすると、雑誌「ムー」のようにオカルトやら神秘主義的な代物扱いをされがちですが、必ずしもそうとは言えないでしょう。
古代史は分からないことが多いとは言え、確かに存在するはずですから。
人間の時間感覚の限界とも言える万年単位でさえ、億年単位の地球の歴史からすれば、ほんのわずかな時間軸に過ぎず、これまでは分からないことだらけであったものの、最新科学によって仮説と検証を繰り返して次第に次々と分かってきたことも多いようです。
例えば、大陸論に関して言えば、近年、国内の権威ある科学雑誌「NEWTON」において、世界地図的な大陸図の変位を特集した号が存在します。それに拠れば、今の大陸の分布図とは大きく異なる地形が集合と離散を繰り返して形作られてきたことが描かれていました。
すなわち、ムー大陸もアトランティス大陸も実在していたのではないかと言えます(呼び名は別に付けられていたようでしたが、無論話題として触れられていました。)長い歴史の中には、隕石の落下などで地球規模の洪水や天変地異が発生したことも明らかでしょう。
大筋では相違はなく、どれだけ細部まで明らかにして行けるかの問題でしか最早ない状況のようです。
現実にはムーの実在は証明はできないのは事実。
しかし年代検証の仕方は,今の放射線の減少を基盤に推定していますが,過去に地球規模の変動で変化したと成れば,話は根底から変わります。
個人的にはムー大陸が存在していた方がロマンがありますね。
小倉さんこめんとありがとうございます!話が合う雰囲気がプンプンしますね!これからもよろしくお願いします^^