以前、シュメールの神話について少しお話しました。

シュメール人は宇宙人かも?って話です(笑)

シュメール文明の話をした際に日本の神話にも少し関連があるんですよ~ってお伝えしてましたが、満を持して今回ご紹介できる運びとなりました\(^o^)/

 

今回は日本の神話からシュメール文明を見てみたいと思います。

  • ヤマタノオロチ伝説とは?
  • 日本神話とシュメール文明神話の類似点
  • 日本人シュメール起源説?!

 

万が一、シュメール文明の話忘れちゃったという方は、是非そちらを1度読み直していただいてから読んでいただけると2度おいしいはずです!(笑)

ヤマタノオロチ伝説とは?

ヤマタノオロチ伝説は『古事記』や『日本書紀』に記されている神話です。

主人公はスサノオノミコト。

『天孫降臨(てんそんこうりん)』って言葉を聞いたことがありますか?
事の始まりはイザナギとイザナミという二人の神から始まっています。

そしてこの二人の間に出来た子供が天照大神(アマテラスオオミカミ)・ツキヨミノミコト・スサノオノミコトなのです。

要するにスサノオノミコトは神様なんですね。

 

しかし、このスサノオノミコトは暴君で神様の土地である高天原(たかまがはら)を追い出されてしまいました。

そして出雲の国(現在の島根県)にたどり着くと、奇稲田姫(クシイナダヒメ)を取り囲んで泣いているアシナヅチとテナヅチを見つけます。

泣いているわけを聞くと、8人いた娘を八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が毎年一人ずつ食べていき、今年も最後の娘であるクシイナダヒメも狙ってくるのだと。

 

ヤマタノオロチとは1つの胴体に頭8つと尾8つを持ち、8つの谷と8つの丘にまたがるほど巨大なモンスターだったようです。

それを聞いたスサノオノミコトはヤマタノオロチを退治するからクシイナダヒメと結婚させるように提案したのです。

アシナヅチとテナヅチは提案を了承し、スサノオノミコトが言った通りに準備をしました。

 

まず、クシイナダヒメの身を守るため櫛に変身させます。

この変身はおそらく神であるスサノオノミコトの仕業でしょう。

そして、8回醸造を繰り返した強い酒を用意し、家の周りに垣根と8つの門を作ります。
8つの門には棚を置き、そこに酒を置いておいたのです。

ヤマタノオロチが地鳴りと共にやってくるともてなしと称して用意しておいた酒を飲ませ、酔って寝ているところを切り刻んだという話です。

 

まだ続きがあります。

最後に尾を切り刻んでいるときに何かが刃先に当たり、なんと!そこから剣が出てきたのです。

これが有名な天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)、別名・草薙の剣(くさなぎのつるぎ)です。

俗にいう三種の神器の一つなんですよ。

 

こちらの動画でも確認できます。

 

この草薙の剣を手にしたスサノオノミコトは何やら霊的で不思議な感覚を覚えたそうで、この剣を姉であるアマテラスオオミカミに献上したと伝えられています。

 

神であるスサノオノミコトが持っていたくないと思うくらいの草薙の剣ですが、その後の神話では日本各地を平定しまくったヤマトタケルが使った記録が残っているんですよ。

この人もただものじゃないですね(汗)

 

さて、ヤマタノオロチ伝説の概要がわかったところで本題です。

日本とシュメール文明、だいぶ距離的にも離れていますがいくつかの類似点が明らかになっています。

日本神話とシュメール文明神話の類似点

類似点はけっこうあるのですが、今回は3つご紹介します。

 

まず1つ目は、先ほど書いたヤマタノオロチです。

シュメール文明ではムシュマッヘという頭を7つ持った蛇が登場します。

通信手段のなかった古代に複数の頭を持つ怪物なんて同じような想像をする人がそんなにいたのでしょうか?

もしかしたら似たような発想をする人がいたのかもしれませんが、何の情報もない状態で空想上の怪物が酷似するなんてちょっと考えにくいですよね。

 

シュメール文明と日本の類似点の2つ目は言葉です。

シュメール文明文明と言えば楔形文字(くさびがたもじ)が有名ですよね。

この楔形文字(くさびがたもじ)ですが、実は漢字の成り立ちとよく似た形式でできていたのです。

また、特にシュメール語に関しては膠着語(~が、~に、~を、など単語にくっつける文法上意味のある言葉)が使われていたということがわかっています。

この文法、日本語そっくりですよね!
※シュメール文明とシュメールの繋がりが良くわからない場合はシュメール文明文明の記事を先にご覧ください。

これは、当時のシュメール文明ではかなり珍しいことだったのです。

シュメールの後に使われたアッカド語とは全くと言っていいほど別物だったという事実がわかっています。

また、シュメール人は自分たちの国のことをキ・エンギと呼んでいました。

これは訳すと「葦原之中津国(あしはらのなかつくに)」になります。

そして驚きなのが、日本でもこの日本神話ができた頃の日本を「葦原之中津国(あしはらのなかつくに)」と呼んでいたのです。

ほんと…偶然にしては出来すぎですよね。

また、朝鮮の書物ではシュメール国が朝鮮付近まで来ていたという記述も残っていますし、あながちデマではなさそうですね。

そういえば、スサノオノミコトが高天原を追い出された時に降り立った人間世界のことを古事記では「中つ国」と表記されていましたよね!

 

3つ目は寿命です。

以前のシュメール文明の記事でギルガメッシュの寿命が126歳+αであることをご紹介しました。

古代日本で最初の天皇となった神武天皇(てんむてんのう)はアマテラスオオミカミの子孫であり、その寿命は古事記では137歳、日本書紀でも127歳であったとされています。

どちらにしろ長寿ですよね。

当時の日本はそんなに医療が発展していたのでしょうか?
いえ、むしろ短命だったイメージしかないですよね。

ギルガメッシュにしろ、神武天皇にしろ神の子孫であったから長寿だったと言われると、鵜呑みにしたくはないですが、やっぱり共通点として見てもいいのかなと思ってしまいます。

 

以前のシュメール文明の記事と今回の3つの類似点。

いずれも似ていると言っていいのではないでしょうか?

そして、これを踏まえてか「日ユ同祖論」というのがあります。

それこそまさに日本人のルーツはシュメール人であるという説です!

日本人シュメール起源説?!

日ユ同祖論では日本人の祖先とユダヤ人の祖先が同じではないかというのです。

 

ユダヤ人と言えば世界情勢のニュースで話題にあがっているので聞いたことあるとは思いますが、ここでいうユダヤ人は古代のイスラム人のことを指します。
つまり、シュメール文明の古代民族のことなんです。

シュメール文明の古代民族=シュメール人ですよね。

ということはですよ!

以前のシュメール文明の記事と今回の記事をまとめると…

日本人=シュメール人=宇宙人?!

だって、シュメール人は宇宙人説ありましたよね?

(そっか~、宇宙人の末裔なのか~。)
なんて、端的な脈絡で考えていると、ふと思い出します。

シュメール人って2人の神からだんだん増えて、その後人間とも交わって、さらに増えて…確か、神話ではそんな感じでした。

ならば、なぜ、日本人シュメール起源説が出てきたのでしょう?

確かにいろいろ類似点は多いです。
しかし、神話のとおり元々の創造主がシュメール人なら、シュメール起源説は日本人だけでなく世界中に溢れていてもおかしくないのではないでしょうか?

 

現段階ではまだはっきりしていない事が多いので、この日本人シュメール起源説が正しいのかどうかの証明はされていません。

ただ、今も神話や文明を研究されている方がいらっしゃる以上、今後新しい事実が判明することもあるでしょう。

最後に今回のポイントをおさらいしましょう。

ヤマタノオロチ伝説とシュメール神話の繋がりとは~まとめ~

さて、ヤマタノオロチから始まりシュメール文明との類似点を今回はご紹介したのですが、いかがでしたか?

類似点はとりあえず3つでしたね。

  • ヤマタノオロチとムシュマッヘ(どちらも多頭怪獣)
  • 言葉
  • 寿命

 

勝手な思い込みですが、ヤマタノオロチは頭が8つ、ムシュマッヘは頭が7つでしたよね。

ムシュマッヘが7つで負けたから、もっと強いのをということでヤマタノオロチが頭8つになったのでは?

なんて、ちょっと単純すぎですかね(笑)

 

でも、その次もありますよね?

詳しく調べたわけではないので、名前しかわからないですが…九頭竜伝説の九頭竜って頭9つあるんじゃないですか?

もしかしたら、日ユ同祖論にも繋がっているかもしれませんね。

 

まだまだ謎の多い世界です。

興味が尽きませんね^^