数年に一度起きるチリの天災、2015年は54年ぶりにカルブコ火山が噴火しました。
下の動画を見たればその凄まじさが分かるように、
噴火の高さは1200m以上にもなっています。
54年間地中にたまったエネルギーが爆発してこのような状況になっているわけですが、
実は日本はチリの自然災害と密接な関係にあるのです。
つまり、チリは太平洋プレートの東端、
日本も同じく太平洋プレートの西端に位置しています。
日本の太平洋沖にある日本海溝は太平洋プレートが沈み込んでいる部分です。
ちなみにプレートのエネルギーによる影響(地震や噴火など)を一番受けるのは
学校の授業でもやった通り端です。
だから日本やチリでは大きな地震が多いのです。
では、日本でもチリのカルブコ火山のように富士山が噴火する事はあり得るのか?
この辺りを一緒に考えていきましょう。
カルブコ火山の影響で富士山も噴火する?
富士山の噴火は起こりうると思いますか?
いつになるかはわかりませんが、富士山噴火はかなりの確率で起こると言えるでしょう。
最後に富士山が噴火したのは1770年で、これを宝永噴火と言います。
この噴火の49日前、1707年10月28日に、宝永東海・南海地震が発生しました。
つまり地震が引き金になって周りのプレートがずれ、
(富士山は太平洋プレート、フィリピンプレート、北アメリカプレートのエネルギーを受ける場所です)
地中にあったマグマだまりからの地表に溶岩が出やすい状況になったというわけです。
地震が起こした噴火ですね。
では今回のカルブコ火山の噴火で富士山の噴火が引き起こされる可能性はどうなんでしょうか?
前述の通り日本の太平洋側には太平洋プレートがあります。
今回のカルブコ火山の噴火は太平洋プレートに何らかの変化(移動)を生んだはずなので、
これが西端にある日本(海溝)周辺のパワーバランス(太平洋、フィリピン、北米プレート)を崩したなら、
かつての宝永噴火のように富士山を噴火させる事があってもおかしくは無い状況です。
ただ、54年前のカルブコ火山噴火の時も富士山自体は何の反応もしなかったので
今回もほぼ影響は無いとは思いますが・・。
ただ、太平洋プレートが西に移動する力によって沈み込む形になっている日本海溝が
今回の地震で東にズレたなら、もしかしたら日本で大きな地震を起こす可能性もあります。
また、このようなチリのは海底火山があるので、それも懸念材料の一つです。
チリの海底火山が噴火?
2004年(たしか・・。)にチリ沖の海底で静岡大学チームの潜水艦しんかい6500が、
世界最大級の溶岩流を発見しました。
南北40km,東西15kmに広がるこの海底火山は2〜3万年前に噴火したと見られていて、
その時噴出した溶岩は山手線の内側を高さ300mのコンクリートで埋められるくらいの量だったとされています。
すごいですよね。
実はこれ以外にもチリ沖の海底からハワイまでのなが〜い亀裂があり、
ここからは溶岩が今も少しずつ溢れています。
これは全然メディアに取り上げられないので不思議ですが、
かれこれ2、30年前に発見されている事実です。
僕個人としては、これこそがエルニーニョ現象の根源だと思っています。
話が脱線してしまいました。
今回のまとめをしていきましょう。
カルブコ火山噴火で富士山噴火も引き起こされるのか?
今回お伝えしたポイントは
- 日本とチリは太平洋プレートの西端と東端
- 東端が動いたので西端に影響がある可能性は否定出来ない
- 富士山噴火もあり得るが、チリの海底火山が心配
でした。
チリの方達は今大変な状況になっていますが、
CNNが平和なチリを放送する日を心待ちにしています。
カルブコ火山の動画はこちら
→カルブコ火山の動画一覧にまとめました。
火山の威力を学んでおきましょう。
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