オレゴン州の森の中に、超常現象が起こるスポットがあります。
その場所はオレゴンの渦と呼ばれ、数々の奇妙な現象が観測されています。
強力な磁場によって、重力が歪められているともいわれるオレゴンの渦。
果たしてそこには何があるのか?
そこで起こる怪現象の真相とは?
これからオレゴンの渦の謎に迫ってみましょう。
調べてみるとかなり意外なことが分かってきたんです。
オレゴンの渦の謎
アメリカ・オレゴン州のゴールドヒルという町の森の中に、オレゴンの渦(オレゴン・ヴォーテックス)はあります。
この地は、古くからネイティブ・アメリカンの間で「禁断の地」とされ、彼らは近付かないようにしていたといいます。
オレゴンの渦では、まるで時空が歪んでいるかのように、数多くの不可解な現象が起こるのです。
そこに建っている古い木造の小屋は、地中に飲み込まれるように大きく傾いています。
小屋の中心では方位磁石がくるくると回ってしまい、正しい方角を示せません。
またその中では、ほうきが支えもなく直立するといいます。
しかもボールを転がすと、上の方に向かって登って行くのです。
こちらご覧ください。
周囲の木々は、小屋に向かって斜めに渦巻くように生えています。
さらに奇妙なことに、ここでは人の身長が変わってしまうんです。
小屋の前には、地面に細長い石板が水平に設置されています。
身長差のある2人が、板の両端に立って向かい合ったところを、写真に撮ったとしましょう。
次に2人が入れ替わってまた写真を撮ると、不思議なことに身長差が縮まって見えるんです。
これらの怪現象が起こるのは、オレゴンの渦に強力な磁場が存在しているから、ともいわれます。
果たして真相はどうなんでしょうか、検証していきましょう。
こちらの動画もご覧ください。
オレゴンの渦はトリック?
オレゴンの渦で起こる現象は、どういった原因で発生するのでしょうか?
一部ではトリックだと言われることもありますが、本当にトリックなのでしょうか?
それぞれの現象を詳しく検証したいと思います。
まず方位磁石がぐるぐると回って、正しい方角を示さないという現象。
これと同じ話、どこかで聞いたことありませんか?
同様の現象で有名なのが、青木ケ原樹海です。
青木ケ原樹海の話自体は都市伝説といえるもので、実際のところ方位磁石は使えます。
ただし磁気を帯びた磁鉄鉱が存在しているというのは事実なので、岩石に方位磁石を近付ければ、針が回って方角が狂います。
つまり自然のものか仕込みかはさておき、磁力を発生させるものがあれば、方位磁石が狂うことはあるわけですね。
ほうきが立つ、という現象はどうでしょうか?
実はほうきが立つということ自体、それほど不思議なことでもありません。
なぜか?
実際やってみると、意外と普通にできてしまうんです。
さらに、ほうきに立てやすくする仕掛けがされている可能性もありますね。
ボールが坂を登って転がるというのも考えてみましょう。
下り坂がまるで上り坂のように見えてしまう錯覚、縦断勾配錯視(じゅうだんこうばいさくし)というのがあります。
自分が下り坂にいる時、その先がもっとゆるやかな下り坂になっていると、それがまるで上り坂のように見えてしまうんです。
傾いた小屋の中では、正しい傾斜の向きが分からなくなってしまう、というわけですね。
木が斜めに生えているのはなぜでしょうか?
これは単純に、そうなるように植えたから、という見方もできます。
あくまで可能性の話で、個人的には木は斜めに植えても上に伸びるはずだと思いますが。
木の種類によるんですかね?
わかる方がいたら教えてください。
最後に、人の身長が変わる現象について検証しましょう。
これは、背景が歪んでいるために起きる錯覚の可能性があります。
背景によって物の大きさが変わって見える錯覚を、ポンゾ錯視といいます。
「エイムズの部屋」というのを聞いたことがありますか?
一見普通の部屋なのに、その中を移動すると場所によって身長が伸びたり縮んだりして見えるという部屋です。
実際は歪んでいる部屋が、思い込みによる錯覚で真っ直ぐに見えてしまい、逆に人の大きさの認識が狂ってしまうんですね。
これと同じ原理によって、身長が違って見えるのではないか?というわけです。
実はオレゴンの渦の小屋は、老朽化したからと思われますが、一度建て替えが行われています。
つまり、わざと斜めに建てているんですね。(という噂があります。)
オレゴンの渦の超常現象、説明が付かないというわけでもないようです。
しかも実は、同じようなものが他の所にも存在しているんです。
オレゴンの渦ネタバレ
不思議なオレゴンの渦ですが、実は似たような場所がアメリカの各地に存在しています。
モンタナ州にあるモンタナ・ヴォーテックス、サウスダコタ州にあるコスモス・ミステリー・エリア、ノースカロライナ州にあるミステリー・ヒルなどです。
いずれも歪んで建っている小屋や、身長が変わって見える台といった、オレゴンの渦と同じものが見られます。
ほうきを立てるパフォーマンスも行われていたりします。
さらに同じような施設、日本にもたくさんあるんです。
匹見ミステリーハウス、目田森林公園ミステリーハウス、白浜エネルギーランドのミステリーゾーン、みやまの里森林公園ミステリーハウス、忍者村の忍者怪怪亭などです。
これらの施設にも、斜めになった建物や、身長が伸び縮みするように見える台、ボールや水が坂を上がるように見える仕掛けなどがあります。
こういった施設は「ミステリーハウス」と呼ばれます。
オレゴンの渦の不思議な現象というのは、各地の観光地にあるミステリーハウスと同じようなものなんですね。
オレゴンの渦の真相まとめ
オレゴンの渦を見るには入場料が必要で、毎年2~3万人の観光客が訪れる娯楽施設です。
アメリカにはロードサイド・アトラクションという、ハイウェイ沿いに目立つ看板を出して観光客を呼び込む施設があちこちにあります。
オレゴンの渦もその一つというわけです。
もちろんここで考えた理由はあくまでも仮説で、証明されたわけではありませんよ(^^;;
謎解きはともかく、不思議で面白いスポットであることは確かですね^^
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