私が学生の頃、インダス文明はアーリア人の侵入により滅亡したというのが定説でした。
しかし近年、この定説は年代のズレなどから否定されています。
現在、アーリア人侵入否定後の定説はまだありません。
実は一部の学者の中には、このインダス文明滅亡の背景に核戦争があったためという説が出ているのをご存知でしょうか?
極めて少数意見ではあるのですが、実際にそう考えている考古学者がいることは事実です。
なぜ、このような説が出てきたのでしょう?
そこで今回はインダス滅亡の特徴について探ってみましょう♪
- インダス文明の特徴
- 古代核戦争説とは?
- インダス文明核滅亡説?!
さぁ、探訪の始まりです!
インダス文明滅亡の理由とは?
この後続く、インダス文明滅亡の原因を探るにはまず、特徴を掴んでいないといけませんね。
早速ですが、インダス文明は紀元前2600年~紀元前1800年頃までの約800年続いたと言われています。
また、最初に遺跡が発見されたのも1920年と比較的新しく、東西南北広範囲にわたり約2600の遺跡が見つかっています。
しかし、調査が行われているのは2010年頃までに147件と約5%ほどしか進んでいません。
それに伴い、インダス文字と思われる文字の解読も全く分かっていない状況なのです。
これだけ聞くとまだまだ何もわかっていないんじゃ…と不安になりますが、わかっていることもちゃんとあるんですよ。
まずは、ハラッパ―にしてもモヘンジョダロにしても城壁で囲まれていたというのは分かっています。
この城壁ですが、外部からの侵入を防ぐ為かと思いますよね?
もちろんその意味もあったのかもしれませんが、外部との争いがあったと仮定するとあまりに武器が未熟なんですよ。
どう見ても殺傷能力の低い武器しか見つかっていないんです。
また、メソポタミアのジグラットのように神殿のような場所や軍事施設の跡がまだ見つかっていません。
そのかわり、井戸や水道施設、清潔を保つためと思われる沐浴施設(公共浴場)など、市民が暮らしやすいような街が設計されていたというのです。
さらには道路が舗装され、雨水の貯水施設まであったというので驚きです。
また、墓もいくつか見つかっているのですが、王家の墓なら当然装飾品など一緒に埋葬してありそうですが、これらのものは一切なく、どうやらほとんどが平等に埋葬されていたようなのです。
神殿や軍事施設がない事や街の造りが市民重視だったことから、特定の支配者もしくは王のような存在はなかったのではないかと言われています。
調べを進めている時に感じたのは穏やかで平和な感じを受けたのですが、なぜ、滅亡してしまったのでしょう?
砂漠化が原因とか洪水が原因とか、いろんな説が上がっています。
一昔前まではアーリア人の侵略により滅亡したと言われていましたが、これは歴史的に年代が合わないとして否定されています。
いくつかの仮説が立てられた中に、ちょっと驚く仮説が入っていました。
それが『古代核戦争説』です!
インダス文明滅亡は古代核戦争が原因?
誰もが知っている4大文明よりずっと以前に誰も知らない超古代文明が栄えていて、それが核戦争により滅亡した…という説です。
いきなり大胆予想が来ましたね(汗)
超古代文明とはやっぱりムー大陸やアトランティスのことでしょうか?
しかも、4大文明もその核戦争により滅亡したというのが古代核戦争説なのです。
一般的にはあまりにも突拍子がなさすぎるかもしれませんね。
でも、そんな仮説を唱えるにはそれなりの根拠があるのです。
古代核戦争説2つの根拠と信憑性
インダス文明が核戦争で滅亡したとされる根拠は2つあります。
まず、1つ目は古代インドの神話にありました。
マハーバラータの一説によると太陽を1万個集めたほど明るい光を放つ爆発があったことが記されています。
また、この爆発により雲はそそり立つ柱のように見えたそうです。
さらには、人は見分けがつかないほど焼けただれてしまったり、食料は数時間で腐ってしまったともあります。
この神話に出てくるピカッと光って柱のようにそそり立つ雲は、昔読んだ「はだしのゲン」に出てきた原爆のきのこ雲を彷彿とさせますよね。
そして、2つ目。
インダス文明の2大遺跡の一つであるモヘンジョダロ。
モヘンジョダロを日本語に訳すと「死の丘」です。
なぜ、こんな恐ろしい名前を付けたのでしょう?
ここでは、考古学者が驚愕するほど異様な態勢をとった白骨遺体が見つかっています。
ある者は子供をかばうように覆いかぶさる大人だったり、ある者は絶望に顔を伏せるように覆い隠したものだったり、またある者は不自然に体をよじっていたり手足を伸ばしていたりと、突如もがき苦しんだような光景と記録が残っています。
また、このモヘンジョダロの近くに「ガラスになった街」と呼ばれる地区があるというのです。
急激な温度上昇により砂が溶け黒っぽいガラスが点在している街があるというこのガラスの正体、テクノタイトではないかと言われているんです。
テクノタイトとは隕石の衝突などの強いエネルギーで地上の石や砂が蒸発器化した後、上級で急冷して固まったものと考えられています。
火災や火山噴火などが原因で稀に起こる現象でもあるらしいですが、インダス川流域ではこのような火山もなく、火災の形跡も残っていないというのです。
さらに、現代の核実験を砂漠で行った際の状況ととても似ているということで、考古学者の中に核爆発を考慮する者が出てきてもおかしくないのです。
核爆発を体験した日本人、特に実際にその光景を目にした方にしてみれば残酷かつ生々しく記憶がよみがえってしまうかもしれません。
しかし、可能性の話として心に留めておいてほしいのです。
インダス文明が滅んだ理由〜まとめ〜
仮に核爆発が原因でインダス文明が滅びたとしたら、いったい誰が何の目的で攻撃してきたのでしょう?
冒頭で書いた通り、インダス文明では誰もが平等に穏やかに暮らしていたように思えます。
とりあえず、今回の記事をまとめて置きましょう。
- インダス文明は神殿や軍事施設はなく、インフラ整備により市民は穏やかにかつ平等に暮らしていた。
- 既知の4大文明以前に超古代文明があり、それらの文明は核戦争により滅亡した。
- インダス文明は神話や「ガラスになった街」などにより核爆発にて滅亡したとみる考古学者がいる。
インダス文明はまだまだ未開の文明であることは明白です。
実際に、遺跡調査が行われていないのですから…
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