世界で最も有名なオーパーツの一つ、大スフィンクス。

人の頭にライオンの体。いわゆるキメラ(合成獣)ですね。
キメラはエジプト文明が興ったエジプトからかなり離れたメソポタミアで壁画などが見つかっていますが、同じ様な思想がエジプトにもあったという事なのでしょうか?

 

今回はエジプトの大スフィンクスについて

  • 一体どうやって造ったのか?
  • いつ造られたのか?
  • 何のために造られたのか?

3つの謎を検証していきたいと思います。

 

ではまず、大スフィンクスの作り方について見ていきましょう。

エジプト大スフィンクスの造り方

エジプトと言えばスフィンクスと並んで有名なのがピラミッドですね。

このピラミッドは、当時の奴隷達が遠く離れた石切り場から何トンもある石を、地面に敷かれた丸太の上を転がして運んだと言われているので、スフィンクスも同じように石材を組んで造ったと思われている方が結構沢山います。

 

でも、これは大きな間違いです。

 

確かにスフィンクスを見てみると、外装がタイルっぽくなっているのでピラミッドのように、角張った石を組んで造ったかのように見えますが、実際は大きな石(もやは小山)を削ってあの形にしたのです。(定説では)

つまり彫刻という事になりますね。

 

なのでスフィンクスの中には何も無く、ピラミッドとは全く別物です。

どこかの霊能者が、「スフィンクスの中には未来を預言した予言書が封印されている部屋がある。」と言っていましたが、中には部屋などは無いのは言うまでもありません。

今後の調査で部屋などが出てきたらオーパーツファンとしては嬉しい限りではありますが・・・。

 

ただし頭部だけは体の部分と違う石(硬質石灰岩)で造られているので、完全な掘り出しの彫刻ではありません。

今現在も頭だけとれちゃいそうなんですが、恐らくはじめに造った頭もどこかのタイミングで取れてしまい、後からくっつけたのではないでしょうか?

よく、お地蔵さんでそのようになっている物がありますよね?

 

ところでこのスフィンクス、すぐ近くに神殿があるのをご存知でしょうか?

この神殿、スフィンクスが造られた年代と大きな関係があるのです。

スフィンクスはいつ造られた?

スフィンクスが造られた年代を解説する為に、まずは近くにある神殿について解説させて下さい。

この神殿、カフラー王が造ったであろう事は調査の結果判明しています。

 

そしてこの神殿からカフラー王のピラミッド方面にカフラー王の葬祭殿があります。
そして神殿からその葬祭殿に一直線に伸びた水路があります。

ここまでOKですか?

この水路、全部で2本あるのですが、その内の一本がスフィンクスのある所で突然途切れているのです。

 

つまり水路としての役割を果たしていない、無駄な溝が一本掘られている。

 

何故このような物があるのでしょうか?

そこにスフィンクスが造られた年代を知るヒントが隠されているようです。

 

この無駄な溝、恐らく今スフィンクスになっている石切り場を平らにして2本目の水路として機能させる目的があったのだと思います。

もしくは元々この一本だけを水路として掘っていたのかもしれません。

 

石切り場から石を切り取り、神殿を造りながら水路も掘る。
こんな風に同時進行で神殿造りを進めていたのでしょう。

 

しかし・・・カフラー王の気が変わった。

石切り場に残る小山を見て、「あれを丸ごと彫刻にしよう!」と思ったのかもしれません。

さもなければ、小山を平らにするよりも、新しい水路を掘った方が作業的に楽だったのかもしれませんね。
「せっかくなら大きな彫刻も掘ろう!」となったのかもしれません。

 

また、他に実利的な理由があるとも言われていますが、それは次の章でお伝えします。

 

この辺りは資料が無いため想像するしかありません。
この想像を膨らませる事こそがオーパーツの醍醐味ですよね。

読者さんはどのようにお考えになりますか?

 

さて、この章ではスフィンクスが造られた年代をお答えしなければなりません。

ここまででお分かりの通り、スフィンクスが造られた年代はカフラー王が神殿を造った後だと言う事はご理解頂けたかと思います。

カフラー王の時代は定説では紀元前2500年前後、つまり今から4500年前です。

 

なのでスフィンクスが造られた年代もその頃だと考えられます。
※何か反論があればコメント頂けると嬉しいです。

 

しかしスフィンクスって大きいですよね。

カフラー王のピラミッド(3代ピラミッドの真ん中)が高さ136m
一番高いクフ王のピラミッド高さが146.6mもあるので、ピラミッドと比べたら小さくは感じますが、

スフィンクス高さ20m(6階建てのビルくらいですね)、幅6m全長73.5mもあります。

 

こんな大きなもの、何のために造られたのでしょうか?

スフィンクスを造った理由は?

スフィンクスを造った理由もピラミッドを造った理由も同じだと思われます。

つまり、王様の絶対的な権力を誇示する為。

 

日本でも古墳時代に大きなお墓が沢山造られましたが、あれと同じ発想だと思われます。
3つのピラミッドはその並びから、オリオン座のベルトの部分が関係していると言われていますが、それは別の機会に譲りたいと思います。

 

今はスフィンクスの話ですね。

 

スフィンクスは前述の通り頭は人間、胴体がライオンのキメラ(合成獣)です。

 

ライオンは百獣の王と言われるように【力の象徴】、頭の部分は建造当時の物では無いと思われるので想像するしかありませんが、王様の頭か神様の頭だったはずです。
つまりピラミッドと同じ発想で、王様の力を誇示する為に造られた物だと思われます。

 

スフィンクスが見ている方向を真っ直ぐ線にすると、丁度春分の日に、丁度獅子座を指す事になるので、「天体観測装置としての機能があったのではないか?」と言われる事があります。

星空を見て獅子座が発案されたのは紀元前3500年頃に興ったメソポタミア文明に始まります。
※占星術が始まったのですね。

 

メソポタミア文明とエジプト文明の文化圏はシリアで被っているので、そこで星座の事などが伝わったのかもしれませんね。

ただ、この頃メソポタミアで使われていた星座は今の物とは違うようですので、真意のほどは定かではありませんが。

 

ちなみにメソポタミア文明でもキメラは登場します。
メソポタミア文明で言うキメラが、エジプト文明で言うとスフィンクスなのです。

どちらも意味は【合成獣】です。

 

話がエジプト文明とメソポタミア文明の繋がりになってしまいました。

大分それてきましたのでそろそろこの記事のまとめをしたいと思います。

 

エジプトスフィンクス3つの謎〜まとめ〜

今回はエジプトスフィンクス3つの謎を検証してきましたが、楽しんで頂けましたでしょうか?

今回お伝えした事をは以下の通りです。

 

謎その1:スフィンクスはどうやって造られた?

答え:そこにあった石切り場の石をそのまま削って造った。(頭はとれたので他から新たに持ってきた)

 

謎その2:スフィンクスはいつ造られた?答え:紀元前2500年頃

 

謎その3:スフィンクスは何のために造られた?答え:王の権力を誇示するため。もしくは天体観測のため。

定説になっている調査結果などを踏まえてエジプトのスフィンクスの謎を検証してみましたが、いかがでしたでしょうか?

謎は解けましたか?
それとも新たに謎が出来てしまいましたか?

何か疑問があればコメント欄からご質問ください。
出来るだけお答えしたいと思っております。