映画【ジェヴォーダンの獣】が実際にフランスであった事件であると知ったのはほんの数日前。
1764年〜1767年に、なんと100〜130名もの人たちが犠牲になった事件です。
まだ映画をご覧になっていない方はこちらをご確認ください。
なんの犠牲になったのか?
それは狼に似た大型の野獣です。
その野獣の特徴は・・
ジェヴォーダンの獣の特徴
- 体調:170cmくらい
- 肩高:約80cm
特徴:全身んが赤茶色ん毛に覆われていて、背中に縞(しま)模様がある。
尻尾が長い。
犠牲になった人たちの姿が凄惨で、どの人たちも頭蓋骨を噛み砕かれるか、もしくは噛み切れらていたと言います。
第一犠牲者はジャンヌ・ブルという女性で、その後も女性と子供ばかりがジェヴォーダンの獣に襲われていったのでした。
なぜ成人男性は狙われなかったのか?
子供と成人の区別がつくのはわかりますが、動物でも女性と男性の区別がつく物なのか?
この語りが個人的には謎です。
狼ににいていることから、恐らくイヌ科の動物だと考えられますが、犬は人間が男か女か分かる物なのでしょうか?
僕は犬を飼っていないのでよくわかりませんが、この辺り分かる方がいたら教えてくださいませ。
コメントお待ちしてます。
それはさておき、100人以上が犠牲になっている事態を重く見た国王ルイ15世は、ジェヴォーダンの獣の討伐隊を派遣します。
そこで発見された大型の狼、これがジェヴォーダンの獣だと断定した彼らはその狼を見事に討ち取ったのでした。
めでたし。めでたし。
・・・と、言いたいところですが・・・。
なんとその後も同様の事件が続いたのです。
つまり彼らが討ち取った狼はジェヴォーダンの獣ではなかったのですね。
こう言う事はよくあることです。
日本でもツチノコと間違えて普通の蛇の太ったバージョンを捕まえて大騒ぎになったりした事ありますし。
ちなみにツチノコブームの時は懸賞金が?億円もかけられたんですよ。
別の記事で詳しく書いてますので後で見てみてください。
ジェヴォーダンの獣の話に戻りますが、その獣を討ち取れていないと分かった彼らは、1767年、ついに本物のジェヴォーダンの獣を討ち取りました。
誰がどう討ち取ったと思いますか?
これが中々・・達人技なのです。
ジェヴォーダンの獣を討ち取った猟師と1つの謎
ジェヴォーダンの獣を討ち取ったのは地元の猟師、ジャン・シャステル。
銃弾に込めた銀の球でジェヴォーダンの獣の眉間を一発!です。
ただしこの球が銀だったかどうかは曖昧になっています。
この頃のヨーロッパでは狼男が信じられていて、銀の球は狼男を倒す時に有効だと言われていました。
なので、ジェヴォーダンの獣は、実は狼男?と噂されていたのかもしれませんね。
当時のヨーロッパの雰囲気がなんとなく伝わってきますね。
魔女狩りなどもそうですよね。
2011年のイギリスのペンドヒルで発見されて話題になったもの、ご存知ですか?
それは【魔女の小屋】なんですが、1600年代前後に行われた魔女狩りで魔女裁判にかけられた魔女たちが住んでいた場所だとされています。
狼男や魔女が本気で信じられていたので(もちろん政治的な所もあるのかもしれませんが・・。)ジェヴォーダンの獣を射った猟師が、狼男と思っていたとしても疑問ではないでしょう。
結局この獣、正体は何だったのか?
ジェヴォーダンの獣の正体は?
猟師ジャン・シャステルの一発で仕留められたジェヴォーダンの獣ですが、正体は何だったのか?
それにはいろいろ説があります。
- 大型の狼説
- ハイエナ(商人などに持ち込まれた)
- 犬と狼の子(稀に大きな個体が生まれてくるので)
- 猟師ジャン・シャステルの自作自演
などなど。
猟師説はないだろ・・と思いますが。
結局ジェヴォーダンの獣の正体はわからぬままです。
読者さんは何だったと思いますか?
僕としては、この1764年〜1767年になんらかの理由で自分たちの縄張りで獲物が捕れなくなった狼が里に下りてきたのだと思います。
日本でも熊が里に下りてきたとか、猿が下りてきたとかありますよね?
あれの狼バージョンです。
ニホンオオカミが絶滅した理由を別の記事に書かせていただきましたが、オオカミは普段は凶暴というわけではないので、この頃は相当飢えていたのでしょう。
3年で100人以上はすごい数なので、里に下りてきたオオカミも一頭や二頭ではなかったことかと思います。
読者さんの意見を聞かせていただければ幸いです。
では!
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コメント
コメント一覧 (6件)
男女を区別したというよりもただ弱そうな個体を狙っただけなのでは?
べっちんさんこんにちは!
この記事へのコメントは特にうれしいです^^
確かにそうかもしれませんね。
この事件謎ですよね〜ほんと。
べっちんさんは不思議系お好きなんですか?
個人的にはこの怪物の正体は狼ではないと思います。
怪物の退治には大勢の狩人が動員され死後は剥製とされたらしいですが
いくら昔のことだとは言え、当時の動物のエキスパートと言える狩人・博物学者らが
ヨーロッパに自生する狼を見間違えるはずはないと思います。
ジェヴォーダンの獣の正体が捕獲以降も不明のままだったということは
やはり犬と他のイヌ科動物との交雑種か、ハイエナなどの海外から持ち込まれた外来種など
本来西ヨーロッパにいるはずのない猛獣だったのではと思います。
ふくろうさんの意見はもっともだと思いますよ。
もしくは何か病気になって見た目が変わったと同時に凶暴化した狼なんて説も考えられますね。
でも・・実際は謎です。
犬を飼っていたものです。
犬は声の高さや吠えかかったときの反応などで人間の男女を見分けていたように思います。
家の犬は女性が好きで、散歩のとき、女性にはおとなしく撫でさせるのに男性には吠えたりうなったり
していました。
狼は狩りをするときに群れの中の弱った個体を狙うと言いますので、そのために弱い子供や女性を判別する
感覚が発達しているのかも知れないですね。
そうだと思いますよ〜!
動物特有の感覚があるのでしょう。