沖縄の辺野古のニュースを見てたら友達が人魚がどうとかと言い出しました。
ジュゴンが人魚の元だというのです。
「何言ってんだ?」
と話していたら伝説とかいろいろ教えてくれました。
ちょっと面白かったので自分でも調べてみました。
調べてみると日本でも西洋でも人魚伝説があるのですが、
なんと人魚って元々人+魚ではなかったのです!
ビックリしませんか?
では人+ 何だったのか?
何だと思いますか?
そして何故魚になったのでしょうか?
その辺りも含めて今回は人魚伝説について詳しくお伝えします♪
人魚伝説のはじまりin西洋
人魚の伝説としては西洋だとドイツのローレライ、ギリシャ神話のセイレーン、デンマークのアンデルセン童話の人魚姫あたりが有名なところでしょうか。
日本だと八百比丘尼(やおびくにと読みます)がポピュラーですね。
よく聞くドイツの伝説はライン川のほとりにあるローレライという名の岩山に佇む美しい美女が船頭を魅惑し船を川の渦に引きずり込んでしまうというものです。
結構悪女な感じなんですね。
近年YouTubeに投稿された人魚に関するこの動画が大きな話題となりましたがご覧になられましたか?
でも、そんな声ならどんな歌声なのか聞いてみたい気もします。
この美女は不実な恋人に絶望しライン川に身を投げた乙女だといわれています。
ローレライって岩山の名前だったんですね。
この岩山ライン川の一番狭いところにありよく事故の起こる航行の難所でした。
そんなところから魔物が住んでるということになったのかもしれません。
科学が発達していない時代の人々の発想がそうなるのは分かる気がしますね。
この話(人魚伝説)はギリシャ神話のセイレーンが元になってブレンターノという人が創作したようです。
ハイネもローレライにまつわる詩を書いていたりいろんなアニメのネタになっていたりと馴染み深い話ですね。
そのギリシャ神話のセイレーンも海の岩塊の上から歌声で船乗りを惑わします。
セイレーンは河の神アケローオスとメルポメネーの娘の三人姉妹であるとされていますが二人とも四人ともいわれています。
3人のうち、一人が竪琴を弾き、一人が歌い、一人が笛を吹いて、その歌声を聴いた船乗りは船を岩塊に激突させてしまいます。
魅惑ボイスで船乗りを惑わすわけですね。
ちなみに、セイレーンてとある英語の語源になったんですが・・・何か分かりますか?
ヒントは、【セイレーン】は危ないってことです。
わかりますか?
危ない事を警告するのはなんでしょうか?
そろそろ答え発表します^^
セイレーンて英語ではサイレン(Siren)と発音され、音響装置のサイレンの語源になったのです。
大手コーヒーチェーン「スターバックス」のロゴマークの女神像が実はこのセイレーンなんです。
ご存知でしたか?
フランス語だとシレーヌ、デビルマンに出てきたあいつですね。
羽がいっぱいついてたあいつが人魚と同じと知ってちょっとびっくりしました。
話が逸れました。
セイレーンは最初の頃下半身が魚ではなく鳥として描かれてました。
これ意外ですよね。
はじめは魚の体じゃなかったなんて!
ところが中世以降いわゆる人魚として描かれるようになりました。
羅針盤の発明でより沖へと航海が伸び魚のほうがイメージされるようになったのかもしれません。
確かに鳥も魚も海の上で見かける物ですよね。
ゲーテの「ファウスト」などにも登場しそのため怪物としての性格が強まったようです。
アンデルセンに描かれた人魚伝説
人魚姫はアンデルセンが書いた童話の中に登場しますよね?
有名な話なのでご存知かと思います。
船に乗った人間の王子に恋をした人魚姫が、魔女に人間の足に変える薬をもらうわけです。
人魚の美しい声と引き換えに。
しかも、王子と結婚できなければ人魚姫は泡になってしまいます。
その後、人魚姫を見た王子は人魚姫を見て気に入り、一緒に御殿で暮らせるようになります。
すると怒った人魚の姉たちがナイフを差し出して言いました。
「このナイフで王子を殺してその血を足に塗りなさい。そうすれば人魚に戻れる。」
姉たちは「海に戻れ。」と勧めますが人魚姫は愛する王子を殺せずに海に身を投げ藻屑となって天に召されるという話です。
悲しい話ですね(泣)
この報われなかった人魚姫の悲しい恋の物語は、作者の人生を投影しているのかもしれません。
人魚姫は作者の人生そのものだった?
実は作者アンデルセンは失恋を繰り返し最後まで独身だったのです。
モテなかったんですね。
コペンハーゲンには人魚姫の像があり観光名所として有名ですが
シンガポールのマーライオンに並ぶがっかり名所の一つとも言われています(苦笑)
実は人魚の話は日本にもあります。
人魚伝説in日本!!
日本に残る人魚伝説とはどんなものか?
日本の八百比丘尼(やおびくに)は、
異世界に迷い込んだ男が人魚の肉を持ち帰り、それを食べた妻や娘が八百歳まで生きて最後は悟りを開くというものです。
それだけ長く生きられたら悟りも開けそうな気がしますね^^
それにしても人魚はどこにいたんでしょうか?
実は男は迷い込んだ異世界で知り合った男に、家に招待され料理をふるまわれます。
その料理が人魚の肉であることを偶然知った男は気味悪がって食べずに土産として持ち帰ることにしたのです。
その人魚の肉を男の妻又は娘が知らずに食べてしまい、それ以来その女は死なない体になってしまったというわけです。
いつまでも死なない女は一つ所に暮らすことができずに出家して比丘尼となり各地を彷徨うになります。
その中で木を植えたり様々なことを行いますが最後は八百歳の時若狭で悟りそのまま仏神となったと言われています。
日本にも人魚伝説があるんですね。
なんだか不思議です。
さて、今回は人魚伝説について書いてきました。
西洋にも日本にも人技伝説があるわけですが、最後に今回の内容をおさらいしておきましょう。
人魚伝説〜まとめ〜
西洋の人魚は大体その歌声で行き交う船をたぶらかし難破させたり嵐を呼び起こすとされています。
アジア圏の人魚はこの肉を食べると不老不死になるというパターンが多く西洋にはない特徴です。
大陸のほうからもたらされた原型が広まって派生しているのかもしれませんね。
西洋も東洋でも人魚は不幸をもたらすものとして描かれています。
かかわって幸せになった人はいないようです。
ではジュゴンとの関係はというとよくわかりません。
ただ、遠くに見えたジュゴンを人魚と間違えたと言われています。
日本産の人魚のミイラなんかもありますし、あながち人魚を全否定は出来ないのかもしれませんね。
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