「恐竜たちの子孫は現在も生きています。」と言ったら、「え? 恐竜は滅びたはずでは?」って思いますか?
いえいえ、ちゃんと生きています。
あなたのすぐそばにもいますよ。
すぐ身近な生き物、そう「鳥」としてです。
小さなインコやツバメが元は恐竜だったってちょっと想像しにくいですね。
でも近年の遺伝子の研究で鳥のクチバシや羽根の部分を恐竜にすることに成功しているんですよ^^
しかし、
「恐竜は絶滅したはずでは?」
「恐竜の子孫が鳥なら、絶滅したことにならないのでは?」
そんな疑問が湧いてくるかと思います。
今回は、
- なぜ恐竜が鳥に進化したと言われているのか?
- 鳥がいるのに恐竜は絶滅したことになっているの?
そんな疑問にお答えするお話をしてみたいと思います。
はるか太古の時代へ、ご一緒に参りましょう。
鳥の祖先は恐竜って本当?
「鳥の祖先は恐竜か? 」と問われれば、答えは「イエス」です。
最近の研究で、恐竜と鳥には多くの共通点が見つかっています。
恐竜にも多くの種類がいますが、その中の獣脚類(じゅうきゃくるい)が鳥の祖先と言われています。
この種類には、ティラノサウルスの様な大型のものからヴェロキラプトルという小型のものまでさまざまです。
つまり、彼らが獣脚類は鳥に姿を変えて、現代まで生き残っているのです。
DNAを戻すと羽がかぎ爪になった!
最先端技術を用いて鳥のDNAを戻す実験が行われているのをご存知でしょうか?
「生き物をそんな実験に使うなんて。」という議論は一旦置いておいて、実験の結果、何が起きたか?
なんと鳥の羽が鉤爪(かぎづめ)になったのです。
さらに、くちばしから鋭利な歯が生えてきたんですよ!
もう、これは鳥=恐竜だった説の証明と言えるでしょう。
でも、恐竜が今でも生きていると言ったら、不思議な感じがしますよね?
なんで恐竜は絶滅したことになってしまったのでしょうか?
でも、何故鳥が恐竜の子孫だと言われているのでしょうか?
実は今の時代に生きている生物で、鳥だけが恐竜とのある共通点を持っているのです。
何か分かりますか?
恐竜と鳥の共通点とは?
獰猛(どうもう)で大型のイメージが強いティラノサウルスが鳥の祖先と言われても、なにかピンと来ませんね。
ですが、獣脚類と鳥の骨格は似ている部分が多く存在しています。
例えば、首、手首、胸の構造、恥骨(ちこつ)の形が同じです。
合計ではなんと100カ所以上も!
ほぼ同じに近いですよね。
でも、これだけじゃないんですよ。
さらに、鳥と恐竜にしかない共通点があるのです!
ちなみに、人間による乱獲で絶滅してしまいましたが、恐竜にかなり近い鳥もいるんですよ。
恐竜と鳥の共通点2
現在の鳥には、気嚢(きのう)という呼吸器官がありますが、獣脚類(恐竜の一種)にも同じ器官があることがわかっています。
現在生きている動物の中では、鳥だけが気嚢を持っています。
人間のような哺乳類よりも、効率的に息ができる仕組みです。
恐竜たちが生きていた時代は、現在より空気中の二酸化炭素の濃度が高かったので、よりよい呼吸をするためには肺を効率化する必要があったようです。
現在の鳥が地上よりはるかに高い所を飛ぶことが出来るのも、この呼吸システムのおかげです。
なぜ恐竜は絶滅したことになっているの?
後で詳しくお伝えしますが、恐竜の特徴を持つ鳥が、現在も多く生きているのに、そもそも何故「恐竜は絶滅した」と言われているのでしょう?
それは恐竜をどういう存在だと定義するかに関係があります。
一般的な恐竜のイメージとして「大昔に生きていた大型の爬虫類」です。
そうなると、鳥は鳥類=恐竜ではなくなるので、そこから恐竜は絶滅したということに繋がったのでしょう。
昔の人ならそう思ってもしょうがないですよね。
まさか恐竜が進化して鳥になったとは想像できませんから。
でも、これは大きな間違いです。
実際は、「鳥は恐竜の直接の子孫なので、絶滅していない」のです。
体のつくりがほぼ同じで、さらに彼らにしかない特有の呼吸器官を持っている鳥と恐竜、でも見た目は全然違いますよね?
そもそも、恐竜って・・
どこからどこまでなんでしょうか?
ちなみに、プテラノドンやフタバスズキリュウは恐竜ではありませんよ?
その理由は恐竜の定義によるのです。
分かりやすく解説しますね^^
恐竜の定義とは?
恐竜という生き物の特徴として、「2足歩行」「ガニ股じゃない」があります。
また「乾燥に強い卵を産む」のも特徴の一つです。
爬虫類の一種ではあるんですが、結構活発に動いていたようです。
1990年代以降、中国から羽毛を持つ恐竜の化石が発見されています。
ミクロラプトル、シノルニトサウルスが羽毛恐竜として知られています。
中国は新種の恐竜がたくさん見つかる有力候補なんですが、まだまだ研究が進んでいないんですよ。
オーパーツもたくさん見るかると言われていたりしますが、中々研究で好きに入らせてくれないんです(泣)
恐竜は現在の鳥と同じく卵を温めたり、まだ子供の恐竜を保護する役目を羽毛が担っていたと考えらているようです。
近年では羽毛が上手いこと残った化石も立て続けに発掘されていて、絶対にわからないと言われていた恐竜の色まで分かる種類も出てきたのです。
恐竜って今の鳥のようにとても綺麗で縞模様だったり、玉虫色だったりしたんですよ〜!
意外ですよね?
今後の研究に期待です!
鳥は、こうした恐竜の特徴をすべて持っているんですよ。
でも、鳥って小さいですよね?
スズメなんか手のひらに乗るサイズです。
ここには生物の進化におけるすごい秘密があるのですが・・・
ゴキブリだって、今の4倍も大きかったんですよ?
つまり、恐竜がある出来事をきっかけに小さくなり、今の鳥のサイズになったのです。
これからも生物は小さくなり続けていくのでしょうか?
生き物が小さくなっていく?
共通点が多くあるのがわかったのですが、それでも恐竜が今の鳥のサイズまで小さくなったのは、驚きです。
生物の小型化は、地球の温暖化が影響しているという研究があります。
化石の研究から、5500万年ほど前に温暖化が起きたことがわかっています。
ハチやアリも今の4倍も大きかったんですよ!
生物の進化の中で、体が小さくなることは決して珍しくないのです。
長くても100年くらいしか生きられない私たちにとっては信じられない事ですね。
さて、今回は鳥が恐竜の子孫である事や何故恐竜が絶滅してしまった事になっているのか?について詳しく解説してきました。
色々意外な事があったかと思います。
最後におさらいしましょう。
恐竜と鳥の関係〜まとめ〜
今回は、「恐竜が鳥の祖先である理由」、「鳥がいるのになぜ恐竜は絶滅したことになっているの? 」というお話をさせていただきました。
- 恐竜が絶滅した事になっている理由
一般的には恐竜が大型の爬虫類であるという間違った定義を持っているから - 恐竜と鳥の共通点
骨格が100カ所以上同じ
気嚢(きのう)と言う特殊な呼吸器官がある - 恐竜の定義
ガニ股じゃなくて二足歩行をする
さらに、乾燥に強い卵を産む - 生物が小さくなっていく?
→地球が温暖化する事でハチやアリは1/4のサイズになった
恐竜の研究が進んでいる昨今、僕たちが生きている間にはDNAをタイムスリップさせて本物の恐竜を蘇らせることが出来るようになりそうです。
楽しみですね^^
ロマンがあります。
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