「エルニーニョ現象の影響で今年の冬は暖冬となるでしょう。」と言われても、エルニーニョって何か分かりますか?
また、エルニーニョ現象によって日本にはどんな影響があるのでしょうか?
冬は暖冬、夏はゲリラ豪雨も珍しくなくなりました。
なぜ日本でこんなにもゲリラ豪雨が頻発するようになってしまったのか?
また、台風が来ると毎年のように「観測市場最大の」という言葉が使われますね。
毎年のように最大の降水量を記録してるわけです。
このままいったら10年後、20年後の日本はどうなってしまうのか?
しっかり押さえておきましょう。
今回お伝えする内容は以下の通りです。
- エルニーニョ現象になるとどうなる?
- 日本への影響は?
- 史上最強のエルニーニョ?!
- エルニーニョ現象の原因とは?
これを読めばこれからニュースや天気予報の内容の理解が深まりますし、日本の将来が予測できるようにもなるでしょう。
エルニーニョ現象の影響は?
海面の温度が高くなる現象がエルニーニョ現象ですが、半年から1年以上も海面温度が上がったままになることがあります。
一度エルニーニョ現象が起きてしまうと、世界に異常気象が起こってしまうと言われています。
実際にこれまで世界各地に大きな爪痕を残すことになってしまいました。
アメリカのカリフォルニアでは洪水を引き起こし、オーストラリアでは干ばつとなり農作物に大きなダメージを与えたことがあります。
台風やハリケーンの降水量がめちゃくちゃ多くなりますよね。
海の表面に漂う水分量がおおくなるわけですから。
日本への影響も甚大なのです。
エルニーニョ、日本への影響は?
南米の海面の温度が上がることが日本に影響を与えるとは・・なんだかピンときませんね。
ですが、日本も無関係はいられないので・・。
エルニーニョ現象で日本が冷夏に?
ひとたびエルニーニョ現象が起こるとその年の夏はあまり気温が上がらないと言われています。 冷夏です。
冷夏になると私達の生活にはこんな影響が出ます。
農作物への影響
そんなときに気温が上がらなければ、植物の生育にもよくありません。
野菜や果物への不良や、収穫量が少なくれば私達の食卓を直撃します。
景気への影響
暑い時期にきちんと暑くなってくれないと、エアコン、夏物の洋服、日傘など夏物関連の商品の売り上げが悪くなってしまいますね(~_~;)
プールや海水浴などレジャーに行く人にも影響が出てきます。
人や物が動かないことで売り上げが落ちてしまえば、日本全体の景気に悪い影響が出てしまうのは当然ですよね。
史上最強のエルニーニョ?!
日本に「冷夏」や「暖冬」という異常気象をもたらすエルニーニョ現象ですが、過去1997~1998年に発生したものが記録上最強と言われています。
そんな史上最強な1997年のエルニーニョに匹敵する物が2015~2016年に発生しているエルニーニョ現象だと言われてます。
気象庁では2015年11月の3ヶ月予報でこんな発表をしています。
「エルニーニョ現象が続く影響で東日本、西日本、沖縄と奄美諸島では気温が高い暖冬でしょう」
この記事を書いている今日は2015年12月6日ですが、確かに今年は暖かいです。
そのせいで、木々がほとんど紅葉することなく葉が散ってしまいそうです(-。-;
これもエルニーニョの影響だったんですね・・。
さらに、エルニーニョで暖冬になると降水量が多くなると言われています。
史上最強クラスのエルニーニョ現象は秋から冬にかけても影響が出てしまうのです。
一見暖冬になると「寒くなくていいな」なんて寒がりの人は喜んでしまうかもしれません。
ですが、自然にとっては寒いときにはきちんと気温が下がることが大切なのです。
暖冬になると山に降る雪の量が少なくなります。
雪が少ないと春になって雪解け水となるものが少なくなり、山の生態系や地下水、川にも影響が大きくなるでしょう。
冷夏の時と同じように暖かい冬だと暖房用具や冬物の商品の売れ行きが伸びないので、景気にも深刻な影響を及ぼします。
では、そもそもなぜエルニーニョ現象が起きるのでしょうか?
エルニーニョ現象の原因とは?
エルニーニョとはスペイン語で「イエスキリスト」を示しています。
なぜイエスキリストかというと、クリスマス頃に発生する現象だからです。
どんな現象か詳しく見ていきましょう。
発生する場所は、赤道付近の東太平洋(ペルーやエクアドル)の沖合です。
その南米ペルー沿岸の広い海域が舞台となります。
赤道に向かって流れるフンボルト海流(ペルー海流ともいいます)の流れが弱まることで海面の温度が上がる現象をエルニーニョ現象と言います。
こちらの動画で分かりやすく説明してくれ手ますよ♪
海水の温度が上がるのに夏は涼しくなる・・なんで?って思いますよね。
僕はこの辺が結構謎でした。
暑くなるなら分かるんですが・・・。
その辺りのことを見てみましょう。
どうしてエルニーニョで冷夏になるの?
でも、実際エルニーニョ現象が発生することで西太平洋やインド洋付近で水温が下がっていきます。
これは、水温が下がることで雲の動きをゆっくりにしてしまうからです。
その結果、他の地域の高気圧や偏西風にも変化をもたらすことになります。
先ほどの動画でも説明し手ましたね^^
その変化は日本夏をもたらす「太平洋高気圧」を南に下げてしまう事につながります。
南に下がった太平洋高気圧は梅雨雲を押しのける力が弱いため、梅雨が長引いてしまいます。
梅雨が長引くことで日照不足となり低温になっしまうのです。
わかりますか?
エルニーニョの発生期が遅かった場合は日本の夏への影響が少ないため冷夏にならないこともあります。
なのでエルニーニョ現象の発生が「即、冷夏」とはならいのです。
エルニーニョ現象は間接的に様々な影響を世界中に与えるのです。
さて、今回は遙か遠く南米赤道付近で生まれたエルニーニョ現象が日本に及ぼす影響についてお話ししました。
最後におさらいしておきましょう。
エルニーニョ現象とは?〜まとめ〜
テレビや新聞などのよく目にはしていたけれどなんとなくよくわからなかったエルニーニョ現象。
実は私達の生活に大きな影響を与えていたのです。
- エルニーニョ現象になると世界的に洪水や干ばつなど異常気象を起こしてしまいます。
- 日本では冷夏なると言われています。
冷夏になると農作物や景気への影響が出てしまいます。
エルニーニョ現象が続くと暖冬になる可能性もあります。 - 1997~1998年の史上最強と言われたのエルニーニョと同等の力をもつものが2015~2016年に掛けて発生しています。
- エルニーニョ現象とは赤道付近の東太平洋のペルーやエクアドルの沖合で海面の温度が上がる現象をいいます。
地球温暖化など地球規模での気候変動が伝えるられることが珍しくなくなった最近です。
史上最強クラスと言われるエルニーニョ現象の発生も今後は決して特別なことではなくなっていくのでしょうか。
エルニーニョ現象の影響が少しでも小さいくなることを願ってしまいます。
僕たち一人一人の意識もそうですが、国単位での施作も必要となりますね。
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