極めて安全な乗り物。
飛行機を、そのように思っている方は多いのではないでしょうか?
確かに車や列車に比べれば、圧倒的に事故が少ないですよね。
実際にその事故率は0.0009%と言われています。
もう0%と思ってもいいくらいの確率ですね。
しかし、飛行機はひとたび事故を起こしてしまうと大惨事になりかねない恐ろしさがあります。
特に高所恐怖症の方は、頭では分かっていてもよくない想像をしてしまいますよね(>_<)
僕もその一人です。
ところで近年、レーダーから忽然と姿を消したまま機体が見つからない飛行機事故がありました。
2014年3月に消えた、マレーシア航空機のニュースは耳にした方も多いと思います。
その後、2015年に機体の一部が見つかりましたが、未だ乗員乗客は見つかっていません。
まるで、人間だけがどこかに消えたかのように…。
このように、機体が消えて見つからないという事故は、他にもあります。
謎が謎を呼ぶ、まさにミステリーですね。
そんな中でも今回は、消えたはずの機体が数十年後に突然現れたサンチアゴ航空513便事件についてご紹介しましょう。
- タイムスリップした?サンチアゴ航空513便
- 検証!怪異・サンチアゴ航空513便の謎
- 消失事故の宝庫バミューダ・トライアングル
- 最新科学が解く消失事故の謎
- 「プラズマ」が起こす怪現象
それではこれから真実をお伝えしていきます。
まずは事件の概要を確認しておきましょう。
サンチアゴ航空513便事件はタイムスリップした?
その事件は今から30年ほど前(1989年)の10月12日に起こりました。
場所はブラジルのポルト・アレグレ空港です。
突然、予定にない正体不明の機体がポルト・アレグレ空港に向かってきたんです。
正体不明の機体が近づいて来たら、当然、管制官は呼びかけますよね?
でも、機体からは一切応答がなかったんです。(>_<)
そして、反応のないまま機体は空港内に着陸してしまいます。
職員たちは無断着陸したこの機体に近づき、様子を探ります。
しかし、全くの無反応。
そして恐る恐る、中に入ると・・・。
そこに広がっていた光景に誰もが自分の目を疑うことになるんです…!
なんと、客席に座っていたのは白骨化した亡骸だったんです!!!
さらに歩を進めて機長室を確認すると、パイロットも同じく白骨化した骸(むくろ)ではないですか…!!!!
乗員乗客92名、全員が白骨化していたんですね((((;゚Д゚))))
この不気味な謎の機体の正体は、一体…????
当時の現場の混乱ぶりは、想像にたやすいですよね。
しかし、フライトレコーダーの解析ですぐに判明しました。
何と信じられないことに、この機体の正体は35年も前に消息を絶ったサンチアゴ航空513便だったんです(?_?)
1954年から行方不明になっていた機体だったんですよ!
1954年9月4日の朝、サンチアゴ航空513便は、西ドイツのアーヘン空港からこのポルト・アレグレ空港へ向かう途中、大西洋でその消息をたっていました。
その機体が、何故か35年後に無事(?)ポルト・アレグレ空港に着陸したんですね。
謎すぎます。
さらに不思議なことに、乗客乗員を白骨化させて…。
当時この現実とは思えない出来事は、なぜか事故で処理されました。
これもおかしな話ですよね(@_@;)
しかし、超常現象研究家のセルスー・アテロ博士はこう明言しています。
『サンチアゴ航空513便は、タイムスリップをして35年後に再び現れたのだろう。他に考えられない。』
でもタイムスリップなら白骨化しているのはおかしくないですか?
それに・・・どうやって着陸したのか?
これがサンチアゴ航空513便事件の概要です。
そもそも本当にあった出来事なのでしょうか?
だとしたら説明のしようがなさすぎて、タイムスリップしたのだろうと結論付けるしかないような気がします…。
しかし、フライトの日時や便名、空港の名前などが結構きちんとしているところに謎を解くヒントがありそうですよね。
次は、この衝撃的すぎる事件の真偽について検証してみましょう!
サンチアゴ航空513便の謎を検証!意外な事実が!
前代未聞の大事故と言っても過言ではないサンチアゴ航空513便事件。
あなたはご存知でしたでしょうか?
これほどまでに衝撃的な内容にもかかわらず、知らないという方も多いと思います。
それは何故か?
その理由の一つが、この奇怪な事件を報じたメディアが世界中でただ一つだけであったことにあります。
そのメディアは、アメリカのウィークリー・ワールド・ニュース。
たった一社だけの大スクープだったんですね。
しかし、他のどのメディアもその後、追随しなかった。
それは何故か?
それは、このウィークリー・ワールド・ニュースが信憑性の低い記事を扱う、タブロイド紙だったからです。
このタブロイド紙をまともに信じる人も中にはいたのでしょうが、多くの人は信じませんでした。
同じく僕もです。
タブロイド紙と言えども、もっとあり得そうな内容ならばいざ知らず、突飛すぎると信じるに値しませんよね^^;
さらにウィークリー・ワールド・ニュースは、3年後にも離発着空港や乗客乗員人数が違うだけでほぼ同じ内容の記事を掲載しているんです。
そしてさらにさらに、その2年後にも離発着を2年遅らせた以外は全く同じ内容の記事を再び載せています(“゚д゚)
このタブロイド紙は、日本で言うところの東スポ的な存在で、冗談記事だと多くの人は理解して楽しんでいたんですね^^;
そして何よりも確実にこの事件がでっち上げだという証拠がひとつあります。
それは、調査の過程でサンチアゴ航空513便からフライトレコーダーを回収したという部分です。
そのフライトレコーダーを解析した結果、件の機体は1954年に消息を絶ったものであると分かります。
でも、フライトレコーダーが航空機に搭載され始めたのは1964年頃なので、それ以前の機体からフライトレコーダーが回収されるなんてことがまずあり得ないのです。
白骨遺体が運転席に座っていた、という部分からもでっち上げだと分かります。
遺体は操縦なんて到底できないですよね?
しかし、サンチアゴ航空513便は華麗に着陸をしているのです。
となると、自動操縦かと思うところですが、自動操縦の技術が確立されたのが1966年なので、これもそれ以前の機体では不可能なことなのです。
そして極めつけは、サンチアゴ航空という航空会社は過去も現在も存在しないという事実。
……。^^;
ということで、つまりサンチアゴ航空513便事件は、ウィークリー・ワールド・ニュースというタブロイド紙のでっち上げネタ記事であったと結論付けられるのではないでしょうか。
当時のネタ記事が、国をまたいでタブロイド発だと言う部分が隠されて届き、あり得ない内容にも関わらず、もしかして本当にあったことなのかとオカルト好きの心をくすぐるカタチになったのではないかと推測します。
突飛な内容なのは間違いありませんが、しかし、どこか魅了される話なのは間違いありませんよね。
それは、飛行機が消える…ということがままあるからではないでしょうか。
飛行機は発見されても、乗っていた人間だけが見つからない事故もあるんですよ(@_@;)
次は、謎が謎を呼ぶ、飛行機の行方不明事故について掘り下げてお話ししましょう。
消失事故の宝庫バミューダ・トライアングル
サンチアゴ航空513便のように、飛行機や船舶が忽然と姿を消す事故が多発する海域があります。
バミューダ島、フロリダ半島、プエルトリコを結んだ三角海域、通称バミューダ・トライアングルです。
とても有名なので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
このバミューダ・トライアングルでは、数々の不可思議な現象が報告されているんですね。
バミューダ・トライアングルを世間に知らしめた事故として、第2次世界大戦末期の「米海軍機フライト19事件」が有名です。
その他にもたくさんの飛行機や船舶の行方不明を出しているのですが、その内容は大体共通しています。
まず、事故が起こった日はフライトには問題のない天候であったこと。
そして途中までは問題なくフライトできていたが、突然もしくは気が付けば視界の悪い雲霧に囲まれること。
その中では各種計器が正しく作動せず、自らの現在位置が分からなくなること。
からくも雲霧から脱出できると、通常では考えられない距離を短時間で移動していたことになっていること。
そして不幸にも雲霧から脱出できないと、謎の消失事故となるのです。
サンチアゴ航空513便事件とどこか繋がるような部分がありますよね。
でっち上げネタ記事だったとしても、どこか信じてしまう部分があるのはバミューダ・トライアングルで起こった数々の前例があったからなのではないでしょうか。
これらの不可思議な現象は、オカルトと思われがちですよね。
しかし、実は科学的に証明されつつあります。
次は、その解説をしていきます。
最新科学が解く消失事故の謎
前項でご紹介したバミューダ・トライアングル。
この海域で多発する現象は、とても不可思議でオカルトちっくですよね。
サンチアゴ航空513便に起こった現象にも似ています。
このオカルトな現象が、今の最新科学で少しずつ解明されていたのをご存知ですか?
少しややこしいのですが、なるほど!とうなずける内容です。
まず、ここでバミューダ・トライアングルで起こる不可思議な現象を簡単におさらいしておきましょう。
- フライト日和でも、予期しない雲霧に囲まれる。
- 雲霧の中は、各計器が乱れる。
- 脱出できると、考えられない距離を短時間で移動している。
- 脱出できないと、消失事故となる。
この不可思議現象に、最新科学のメスを入れましょう!
新たなエネルギーとしてメタンハイドレードが注目されていますよね。
メタンハイドレードは海底深くに眠る化石燃料ですが、バミューダ海域にも眠っています。
このメタンハイドレードが、大陸棚付近で地滑りがあった際に剥き出しになり、海水と触れることで科学反応を起こすのです。
するとメタンガスが発生し、一気に海面へと向かいます。
その時、運悪く上を運航していた船舶は、メタンガスに包まれるとあっという間に海底に沈むのです。
これが、船舶の謎の消失事故のからくりです。
一瞬で海底まで沈んでしまうので、残留物など一切残すことがないのです。
そして、海面を突破してさらに上へと放出されたメタンガスは飛行機にも影響を与えます。
軽いメタンガスはそのまま真上に巨大な柱をつくり、そこを飛行機が通過するとエンジンに引火して爆発してしまうのです。
飛行機に乗るのが怖くなりますね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
こちらはオーストラリアで発見された燃える川の映像です。
ご参照ください。
しかし、これでは木っ端みじんに吹き飛んだとしても、残骸が残るので消失事故とはまだ言えませんね。
メタンガスの影響はまだまだ続きます。
気泡となって海面に向かうメタンガスは、海面に辿り着くとマイナスイオン電子の霧を発生させます。
その結果、磁気が働き、付近を通る船舶や飛行機の計器が狂うのです。
突然の霧と、計器が正しく作動しない謎の解明ですね!
このように、メタンハイドレードの化学反応によって以下の現象の解明ができたのです。
- 船舶の消失
- 天候がいいのに予期せぬ雲霧
- 計器が正しく作動しない謎
飛行機については、メタンガスによって爆発することが分かりましたが、これは消失ではありませんよね。
短時間で長距離を移動(=ワープ)した説明もできません。
次は、メタンハイドレードでは説明しきれなかった飛行機の消失とワープ現象について謎解きしましょう!
プラズマが起こす怪現象
メタンハイドレードでいくつかの怪現象の謎が解けました。
しかし、飛行機の消失とワープ現象についてはどうなのでしょう。
この謎を解くカギが「プラズマ」です。
メタンハイドレードから発生したメタンガスによって、マイナスイオンの霧が発生することは前項でもご説明した通り。
実は科学反応の連鎖はまだ続くんですよ。
今度はこの大量のマイナスイオンが電磁気交差現象を起こすのです。
その結果、発生するのがプラズマです。
このプラズマがメタンガスの上昇気流に乗って上空へ行きます。
すると、一時的なプラズマのトンネルの出来上がりです。
このプラズマトンネルに引きずり込まれると、未知の異空間へと迷い込んでしまうのです。
これが船舶や飛行機が消失事故の答えです。
トンネルから抜け出せないと異空間をさまよい続けることになり、消失事故となってしまいます。
無事抜け出せると、なぜかワープした状態で元の世界へと帰ることになるんですね。
最新科学でここまで解明することができましたが、最大の謎はまだ未解明です。
異空間の先はどこなのか?ということです。
プラズマトンネルから元の世界に戻ったケースは、短時間で長距離移動できていたことしか分かりません。
もしかしたら他のケースもあるのかもしれませんが、きちんとした記録がないのです。
なので、想像するか、とんでもないオカルトなケースの可能性も視野にいれるか…。
そう、サンチアゴ航空513便のように、時空を超える可能性だってゼロとは言えないのです。
ここまで、サンチアゴ航空513便事故について、その検証と可能性について科学も交えてお話ししてきました。
長くなりましたので、一度簡単にまとめますね^^
サンチアゴ航空513便事件のまとめ
今回はサブカル界で有名なサンチアゴ航空513便事件の真相をお伝えしてきました。
ポイントは以下の通りでしたね^^
- 1989年10月12日、ブラジルのポルト・アレグレ空港に詳細不明の機体が無断で着陸した。
- その機体は管制官の呼びかけに無反応だった。
- 着陸後、機体の中を確認すると乗員乗客92名全員が白骨化していた。
- フライトレコーダーの解析で、この機体は35年前の1954年に消息を絶ったサンチアゴ航空513便と判明した。
- サンチアゴ航空513便は西ドイツのアーヘン空港からポルト・アレグレ空港に向かう予定だった。
- 当時、事故として処理されたが超常現象研究家はサンチアゴ航空513便はタイムスリップしたと結論付けた。
サンチアゴ航空513便事件の真偽が疑わしいポイント
- 報じたメディアがアメリカのタブロイド紙一社のみだった。
- そのタブロイド紙はサンチアゴ航空513便事件以降もほぼ同じ内容の記事を使い回して掲載していた。
- 機体の解明にフライトレコーダーを解析したとあるが、サンチアゴ航空513便が消失した1954年当時はまだフライトレコーダーが搭載されていなかった。
- パイロット死亡の状態で事故なく着陸しているため、自動操縦で着陸したと推測されるが、1954年当時は自動操縦機能がまだ確立されていなかった。
- サンチアゴ航空という航空会社が存在しなかった。
結論として、このタブロイド紙のでっち上げネタ記事であったと思われる。
消失事故の宝庫バミューダ・トライアングルとは?
バミューダ島、フロリダ半島、プエルトリコを結んだバミューダ・トライアングルは消失事故多発地帯として知られる。
多発した事故の共通点
- フライト日和でも、予期しない雲霧に囲まれる。
- 雲霧の中は、各計器が乱れる。
- 脱出できると、考えられない距離を短時間で移動している。
- 脱出できないと、消失事故となる。
最新科学が解く消失事故の謎
バミューダ・トライアングルで起こる消失事故の謎が最新科学で解明しつつある。
海底に眠るメタンハイドレードが地滑りによってメタンガスを発生させる。
↓
メタンガスが海面へと上昇。通過中の船舶に当たると一気に海底へと沈む。
↓
メタンガスがさらに上昇し、通過中の飛行機のエンジンを爆発させる。
↓
メタンガスは海面でマイナスイオン電子の霧を発生させ、結果、磁気が働き計器が狂う。
プラズマが起こす怪現象
飛行機の消失とワープ現象の原因はプラズマである。
メタンガスによって発生したマイナスイオン電子がプラズマを発生させる。
↓
プラズマがメタンガスと共に上昇、プラズマトンネルができる。
↓
プラズマトンネルに飛行機が入ると、未知の異空間へと引きずり込まれる。
↓
脱出できないと消失事故、脱出できるとなぜかワープした状態で元の世界へ帰る。
プラズマトンネルの先についてはまだ未解明。
時空を超えることもあり得る。
以上です。
サンチアゴ航空513便は、間違いなくでっち上げネタ記事でしょう。
整合性が取れない数々のポイントはご紹介した通りです。
しかし、そのストーリーは、起こらなくもない現象であると僕は思うのです。
最新科学をもってしても、いまだ説明がつかないプラズマトンネルの出口の先。
この部分が解明されない限り、サンチアゴ航空513便事件はただのでっち上げネタ記事とは言えない気がします。
昔話で先人が後世に様々なことを伝えようとしたかのように、現代人が解けない謎とその危険性を未来へ警告し、託す。
僕はそんな風に思えてなりません。
あなたはどのように感じましたか?
いずれにせよ、悲しい事故が起こらないよう、科学の進歩を願うばかりです。
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