日本や世界に存在する歴史上の出来事や、建造物の情報って、学生時代に勉強したっきりの情報だったりしませんか?

でも、その情報は古いかもしれません。

なぜなら、確定したことのように教科書や資料に載っていることでも、今もなお調査や研究が繰り返されていて、その情報も新しくわかったことで更新されているからです。

語呂合わせで覚えた歴史上の出来事が、実は違う年に起こっていたとか、あの印象的な肖像画は全くの別人だったなんてこともありますよね^^;

鎌倉幕府を作った源頼朝はあの肖像画とは違うとなってたり、そもそも鎌倉幕府は1192年じゃなくなってたりも(;´∀`)

一度、歴史を振り返ってみるのも、新しい発見があったり、意外なことが発見できたりで面白いですよ。

ここでは、ほとんど誰もが名前くらいは知っている中国のあの建造物についての話です。

万里の長城の長さはどのくらい?

公式に発表されている長さは21196.18キロとされています。

これも実は、研究が続いていて、いつその情報が更新されてもおかしくないわけです。

その理由としては、時代の流れとともに、万里の長城の一部分が破壊している箇所もあったり、開発が進み別のものとして存在して箇所もあるからです。

ちなみに、有名なネット上の百科事典でもはっきりと明記はされてなく、本当のところは実際何メートルなのか、気になるところですね。

長さ

21196.18キロと言っても、想像できない長さですよね。

我が国日本の本州部分と比較してみると、本州の長さ×7くらいが万里の長城の長さです。
青森から山口県まで往復するとして3往復半

そして、なんと約40077キロある赤道の約半分ほどで、日本の真裏にあるブラジルまでと同じ約20000キロです。
その長さは想像以上ですよね。

こちらをご覧ください。

人力でこれを作ったって信じられないくらいです。

ではその長い長い万里の長城、実際にはどんな風に作られ、今のような形になったのでしょう。

作り方

そもそもこの万里の長城は、中国戦国時代の秦始皇帝が国を治めていた時に、敵からの侵略から国を守るために、作られたとされています。

その作り方だからこそ、あの長~い万里の長城を作ることができたんでしょう。

スタート地点から、2万キロ以上もあるゴールを目指してがんばろうと言われても、最初はその気があっても、そのテンションは下がる一方で、逃げ出す人も続出ですよね、きっと。

そんな中で使われた方法は、1キロくらいの距離を両端から2組に分かれて作り始め、2組が合流し1区間完成!といった作り方なんだそうです。

まぁ、それでの完成までの道のりは遥か遠くですが……。

 

宇宙から見えるって本当?

これだけの長さを持つ万里の長城ですが、長さはとてつもない長さなのは分かったけど、広いところでも、その幅は6mほどのものが、本当に宇宙から見えるらしい情報を得ました。

でもこれ、結論からすればノーです。

確かに以前は「宇宙から見える唯一の人口建造物」なんて言われていましたが、2003年の中国人宇宙飛行士により、その情報は否定されました
それまで、見えるとしていた中国政府が、大至急で教科書の内容を訂正したそうです。

NASAの専門家の話では、宇宙からでは肉眼で確認することなんて無理だし、写真で確認するのなんて難しいだろうということです。

そんな宇宙説まで飛び出した万里の長城、そもそも誰が作ったか知ってますか?

誰が作ったの?

秦(しん)の初代の皇帝で、秦始皇帝と伝えられています。
始皇帝や、秦始皇などと、その呼び方に違いはありますが……。

この方、なんと13歳で王の座に就いたそうです。
中学1年生でですよ。

その若さで、敵対国に次々と勝っていき、満州から南ベトナムまである大帝国を作るほどの実力でした。

そんな秦始皇帝が万里の長城を作った目的、大体想像つきますよね?

万里の長城の目的は?

争いを繰り返していた秦始皇帝は、外敵から侵略を防ごうとして作ったと考えられています。

どんどん国を大きくしていったわけですから、その国を守りたかったんでしょう。

他にも、貧窮に苦しむ国民が逃亡していくのを防ぐためという目的もあったとか。

奴隷や一般庶民も、万里の長城建設のため、とてつもない重労働をさせられ、建物に欠かせない柱が人柱なんて噂もあるのです。

死体が埋まっている説の可能性は、決してゼロとは言えないんじゃないでしょうか?
と言うか、結構高確率なような気が……。

そんなたくさんの犠牲の元作られた万里の長城ですが、今となってはとても残念な姿になってしまっている箇所があるというんです。

万里の長城の修復がコンクリート歩道になっちゃった?

石の芸術作品とも言われる万里の長城ですが、700年以上も前に作られたとされ、もちろんあちこち修復しなければいけないのは理解できます。

約1年程の修復工事を経て、完成した箇所は、以前の面影なしのまるで、現代的なコンクリート舗装

石垣が崩れ落ち、歩くのも大変で危険なほどのでこぼこした歩道が、白く真っ平に変わってしまい、激しい非難が起きました。

 

その修復された箇所は、明王朝の下で建設された中では、ナンバーワンを誇る美しい場所とされていたんだから、専門家や関係者じゃなくても、そのビフォーアフターには、驚きと残念感が残ると思います。

関係者は「お粗末」「全ての文化と歴史を台無しにした」と語るほどです。
批判の中には、こんな結果になるなら爆発させたほうがマシだなんて怒りの声も出るほどです。

数年前に、ニュースでも大きく取り上げられていた、スペインの教会のキリストを描いたフレスコ画。
その修復具合に、笑ってしまった方も多いはずでは?

世界中でも大ブームになって、観光客は増えるし、グッズを販売したり、ゲームにもなったらしく、残念なのか、良かったのかよくわかりませんが……。

他にも、修復後ががっかりだけではなく、実際に見に行ってがっかりな世界遺産も多く存在しているんです。

行って見たらがっがりな世界遺産

世界遺産巡り、夢ですよね。
実際に見た時の感動は、きっと想像以上のものなんだろうって、思っている方も多いはず。

その期待度の高さからなのか、これが現実というものなのか……意外にもあの有名な建造物、観光地ががっかりなものらしいです。

残念なことに、結構多く存在していますが、今回は知名度の高いものをピックアップしてみました。

  • ナスカの地上絵

画像で見るとなんとも不思議な絵ですよね。

現地では、遊覧飛行機に乗り、見物します。

でも、思いのほか小さかったり、絵の線と書かれている地上の色がほぼ同色で、あの有名な絵を探し出すのに一苦労するなどという評判もあります。

しかも、絵を十分楽しめるように、機体を傾けてくれるらしいですが、これがまた体勢的にも辛かったり、旋回して見せてくれるので、酔ってしまったりと、地上絵を楽しむどころじゃなくなってしまう方も多いとか。

事前に何かと準備が必要ですね。

  • オペラハウス

オーストラリアのシンボルともいえるシドニーのオペラハウス。

シドニー湾にあり、あの有名なディズニー映画でも出てきましたよね。
息子を探して、ようやく辿り着いたシドニー港の場面です。

白い芸術的な形状の屋根や、ライトアップされ周りの景色と合わさる夜景など、是非見てみたいものです。

でもそれが、実際は近くで見ると汚れていて汚い中は普通思ったより小さいなどという不評も。

1973年に完成した建物、それなりの汚れはあるのは仕方がないことですよね。

 

人それぞれ感性も違うし、見たい目的も違うわけなので、行きたいと強く惹かれる場所へは、実際に行って見るのが一番ですね。

ただ、どんなところに行くにも下調べは大切ですね。

話は戻り、万里の長城について、抑えておきたいポイントをまとめてみました。

 

万里の長城のまとめ

700年以上も前に、秦の始皇帝が指示し、敵からの攻撃を防ぐために作られたものでした。

その長さは、なんと2万キロ以上もあり、日本の真裏のブラジルまでの距離と大体同じくらいで、想像を絶する長さがあります。
ただ、今もなお続く研究や修復によって、その長さはまたいつ更新されるか、それが本当に正確なのかはわかりません。

その長い万里の長城ですが、宇宙から見える唯一の人口建造物と言われていたこともありましたが、それは間違い
宇宙や月から、肉眼や写真で探し出すのは不可能だそうです。

そして、その歴史的建造物ですが、もう岩が崩れ落ちて危険で、ボロボロだった箇所が近年修復されたんですが、その姿はとても残念な、真っ白で真っ平なコンクリート舗装に。
台無しにしたとの批判を浴びています。

歴史的な世界遺産は、世界中数多く存在しますが、誰もがその形状を最大限に残して、これからも存在していってほしいと望むわけですが、その修復方法や修復努力は今もこれからも多くの課題を残していますね。

残念な結果にならないことだけを望みたいところです。