カブレラストーンとは人間と恐竜が描かれている石です。
1961年にペルーの川が氾濫し、
その時に出土したと言われています。
発見したのは地元の住民ですが、
そこで診療所を営んでいた医師、
ハヴィエル・カブレラ博士がこの石の収集に熱心だった事から
彼の名前をとって、カブレラストーンと名付けられました。
今回はそんなカブレラストーンについて、
- カブレラストーンの何が謎なのか?
- カブレラストーンのねつ造疑惑
に迫りたいと思います。
まずはカブレラストーンをご存じない方の為に、少しだけどんなオーパーツなのかご紹介したいと思います。
カブレラストーンのどこが謎なのか?
前述の通り、カブレラストーンには恐竜と人間が生活する姿
(人間が恐竜に食べられている)などが描かれています。
更に、この石には生物学、天文学、医学など、
南米ペルーの田舎に住む住民では知り得る事の出来ない
高度な専門知識を必要とする絵が描かれているのです。
ですが、それなら現代に生きる私たちにも書く事が出来ます。
この石のスゴい所は、
この石が作られた年代にあるのです。
1967年にマウリシオ・ホッホシルト社が行った年代測定によると、
カブレラストーンが作られたのは旧石器時代、
今から1万2000年前だと言うから驚きです。
人類初の文明が誕生したのが5000年前と言われていますから、
1万2000年前の人類が既に絶滅している恐竜の存在を知っているはずがありませんし、
手術をしている姿など描けるはずがないのです。
2004年にペルー国立研究所が行った年代測定でも
とても遠い昔に作られたものだと測定が出ています。
しかしこのカブレラストーン、
ちょっと怪しいのです。
何が怪しいのか?
photo credit: 命の連鎖 Chain of Life via photopin (license)
カブレラストーンねつ造3つの疑惑
カブレラストーンの怪しい所は
- どこで発掘されたのか誰も知らない
- 自分が作ったと名乗り出た者がいる
- 実験の結果、実際に造れた
です。
ではそれぞれ検証してみましょう。
怪しいポイント①:どこで発掘されたか分からない
年代測定の結果1万2000年前に制作された石だと言われているカブレラストーンですが、
年代測定とは発掘現場の地層や、そこの地層に含まれている炭素を元に算出しなければ
普通、正確に測定する事は不可能です。
このことから、発掘現場が分かっていない以上、前述の年代測定時が間違っている可能性があり、
1万2000年前に作成された者ではなく、近年作成された可能性を帯びてきます。
実はカブレラストーンはカブレラ博士が地元の住民から買い付けた物です。
カブレラ博士自身は発掘現場を地元住民バジリオ・ウチャヤから聞き、
その現場を知る者は博士とバジリオだけで
彼らは既にこの世になく、今では誰も発掘現場を知りません。
怪しいですよね?
さらに、自分が作ったのだと名乗り出る人物までいます。
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怪しいポイント②:自分が造ったと名乗り出た人がいる
カブレラストーンの発掘現場を死ぬまで秘密にし続けた
バジリオ・ウチャヤ。
実はこの人物、発掘現場を秘密にしていたのではなく
本当は発掘したわけではないとイギリスのテレビ番組で主張しているのです。
つまり、バジリオと妻のイルマが作った偽物だと主張しているのです。
では、カブレラストーンはねつ造出来るのでしょうか?
カブレラストーンはねつ造出来るのか?
バジリオによると、その辺りにある石を適当に使い、黒くするために靴墨を使って、
家畜の糞で焼くとカブレラストーンの色になるというのです。
実はこのあと、イギリスの番組で地質科学研究所でねつ造鑑定をした所、
【近年作られたもの】だと結果が出ています。
更にスペインの研究家ヴィンセント・パリスが行った調査でも
カブレラストーンの絵の下書きに使われたと思われる鉛筆の後や
実際にカブレラストーンと同じような者を作る事に成功しています。
カブレラストーンが最近になって作られてた物だとしたら、
恐竜や天文学や医学などの絵が描かれている謎も解明されます。
つまり、地元にある雑誌や書籍の絵をみて書けば良いのですから。
これを考えると、どうやらカブレラストーンはでっち上げの可能性が高いようです。
だた、発掘された全てのカブレラストーンがでっち上げなのか?
これは分かりません。
実際世界にはオーパーツがたくさんあり、
その中には説明のつかない物もあるのですから。
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