「それでも地球は回っている。」

有名な言葉ですよね。
実はこれ、アンティキティラの機械と大きな関わりがあるのをご存知でしょうか?

 

宗教裁判にかけられたコペルニクス、地球は回っていることを科学的に証明していたにもかかわらず、裁かれるのを避けるために

「地球は回っていない。」といったのは有名な話です。

結局地動説を証明したのは弟子のガリレイオ・ガリレイとなったわけですけどね。

 

で、この歴史的な天文学の転換にアンティキティラの機械がどう関係があるのか?

それをこれから、アンティキティラの機械とは何か?と共に解説していきたいと思います。

 

まずはそもそもアンティキティラの機械とは何か?から見てきましょう。

アンティキティラ島の機械の謎とは?

アンティキティラの機械とは、オーパーツのなかで最もクオリティーの高いもの一つとされています。

後にも書きますが、紀元前の遺物だというのに正に機械というべきフォルム、デザイン的にも優れており、構造やその機能の精巧さどれをとってもオーパーツ、ロストテクノロジーの代物と言えるでしょう。

もう、この時点でワクワクしますよね。
探求心をそそられます。

しかも製造にはあの偉大な数学者の存在が見え隠れしているのです。
(これは後で詳しくお伝えしますね。)

 

ところで、この世界一の精巧さを誇るオーパーツのアンティキティラの機械、何に使うものだったのでしょうか?

実はこれ、復元され、何に使うか分かっているんですよ。

アンキティキラ島の機械は何のために作られたのか?

1900年にギリシャのアンティキティラ島沖で引き揚げられた沈没船の中に、青銅製の塊が発見されました。

これですね。

これがアンティキティラの機械です。

発見された当初はこれが何なのか全く分かっていませんしたが、後に(1970年)アメリカのイエール大学で科学史を研究していたプライス教授が、この物体を調査したのです。

 

この【アンティキティラの機械】をX線で調査した結果、なんと大小40以上もの歯車で構成されていることが判明しました。

さらに、翌年プライス教授はその構造を完全に復元することに成功しました。
完全復元てすごいですよね。
これでやっとアンティキティラの機械が何であるのかがわかったわけです。

 

後で詳しくお伝えしますが、実はこのアンティキティらの機械、紀元前80年に製造されていた事だけは先にお伝えしておきます。

では、アンティキティラの機械はどのような役割を果たすものだったのでしょうか?

機械を完全復元してわかった事

復元したアンティキティラの機械の表面の目盛りを動かすと太陽、果ては衛星の位置を図る事が出来る天体観測装置であったことが判明したのです。

実際に月の軌道を計算してみたところ誤差はわずか100分の1でありました。

たったの100分の1ですよ?
もうほぼ正確な天文装置と言ってもいいと思います。

すごいですよね。紀元前80年に作られたものですよ?

この精度はまさしくオーパーツと呼ぶにふさわしい技術であるといえるでしょう。

しかも!これだけじゃないんです。

 

1575年にドイツで作られた天文時計で初めて使われたと言われている技術があります。
それは「差動機械機構」という機能なんですが、この技術がすでに使われていたのです。

つまり今言われているより1600年以上も前にこの技術が使われていたんですね。

ちなみにこの「差動機械機構」とは、簡単に言うと自転車のギアみたいな技術ですね。

 

機械の組み合わせによって、回転数や回転速度が変化するという仕組みで、この機構が実用化されたのは、これは、約1600年後に実用化された技術がすでに紀元前には使われていた事になります。

でも、信じられなくないですか?
本当にアンティキティラの機械は紀元前80年に作られたのでしょうか?

実はその根拠となる証拠があるのです。

紀元前80年に作られた証拠とは?

1900年にギリシャのアンティキティラ島沖で引き揚げられた沈没船の中にあった青銅製の塊がアンティキティらの機械である事は前述の通りです。

塊の表面には腐食しているものの、実はそこにある重要な文字が書かれていたのです。

何だと思いますか?

 

これがある事によって、アンティキティラの機械が大昔のものである事が分かったのです。

引き上げから50年後の1950年頃、調査が行われ、その結果表面の機械の一部に古代ギリシャ文字が刻まれている事がわかりました。

ここがポイントです。

これらの文字は紀元前80年以前のギリシャ文明で使われていた文字だったのです。
つまり、少なくとも製造年月日は紀元前80年より前という事になりますよね?

さらに、近年の調査技術の発達により、アンティキティラの機械のメカニズムが解き明かされつつあります。

今後の調査に期待ですね♪

 

それにしてもこんなに凄いメカニズムを駆使した機会、一体誰が作ったのでしょうか?

そこにはあの超有名な古代ギリシャ時代の数学者の影がチラついているのです。

誰の事だかわかりますか?
きっと名前は聞いた事がある人ですよ。

作ったのは誰?

アンティキティラの機械を作ったのは誰なのか?

答えをお伝えしてもOKですか?

 

正確な事は分かっていないのですが、一説によるとそれはアルキメデスだと言われています。

古代ギリシャ数学の大御所です。

はじめに、『コペルニクスやガリレオ・ガリレイ』と『アンキティキラの機械』は関係があるかもしれないとお伝えしました。

これはどういう事なのか?

 

実はアンティキティラに関するもう一つの謎として、

このアンティキティラの機械は地動説の理論を元に作成されているのではないかという事なのです。

 

現在では、地動説は常識ですが、この考えが天文学者コペルニクスによって発表され認知されたのは16世紀なんですね。

つまり、それまでは【天動説=地球を中心として天体が動いている】という考えが一般的でした。

その間違いを指摘し、証明したコペルニクスはもしかしたらアンキティキラの機械を所有していたのかもしれませんね。

それを何らかの理由で船で輸送したところ、その船が沈没。
1900年に引き上げられる事となったのかもしれません。

 

アンティキティラの機械は紀元前80年以前に製造されたものであり、もちろんその頃、と言うか1600年以前はこのような理論を体現した技術はないはずですよね?

だってまだ空が回ってると思っていんですから。
地動説を根底においたこのような機械が作られるはずは無いのです。

さらに、1575年に発明された言われているギアのような技術も無いのですから。
まさしく、オーパーツと言えるでしょう。

 

さて、今回は世界で最も精巧なオーパーツであるアンティキティラの機械についてお伝えしてきました。
最後に内容をおさらいしましょう。

アンティキティラ島の機械(オーパーツ)の謎~まとめ~

今回はアンティキティラの機械について

  • アンティキティラの機械とは何か?
  • 何に使うのか?
  • 紀元前80年前に作られたと言われる根拠
  • 誰が作ったのか?

をお伝えしてきました。

 

アンティキティラの機械とは紀元前80年以前に作られた天文装置でしたね。
それも1600年~に証明される地動説を基にして作られた装置です。

凄いですよね。

機械に記されている古代ギリシャ文字から、紀元前80年よりも前のものだと言われているのでした。

 

そしてその製造には古代の数学者アルキメデスが関わったと言われているのです。

アンティキティラの機械は当時では、ありえない場違いな技術をもって作成された、代物であるとわかりました。
「The オーパーツ」といったところでしょうか。

 

これが、コンピューターや機械工具などない当時、人間の手だけで作成されたのだとしたら、作成に関わった方の苦労や努力はすさまじいものだったといます。

「そこには、色々なドラマがあったのだろうなぁ。」と思うと、ロマンを感じずにはいられませんね。