9月1日。

約100年前のこの日。
実は一つの生命体が絶滅しました。

「リョコウバト」です。

一時は約50億いるとも言われたこのリョコウバト。
リョコウバトの絶滅に、人間は大きく影響していました。

 

リョコウバトの絶滅から見えてきたのは・・・なんと地球の末路。

一体どういう事でしょうか?それではみていきましょう。

リョコウバト絶滅の理由

リョコウバト。

今では見ることのできない幻の鳩。

この鳩は50億羽いたとも伝えられています。


50億。
想像つきますか?

多すぎて僕は想像できません。

日本人の数はだいたい1億2千人。

50億と言うと、1人が50匹ずつ鳩を飼っている感じですね。

多い。
50匹も飼えません。

4人家族だったら1家に200匹。
家に入りきりませんね。

でもこんな数が実際にいたんです。

さらに驚くことは、こんなにたくさんいたにも関わらず約100年で絶滅してしまったことです。

どうして絶滅してしまったんでしょうか?

そこには3つの原因がありました。

  • 人間による捕獲
  • 弱い繁殖力
  • 森林伐採

この3つが重なり合って短期間で絶滅してしまったリョコウバト。

ではそれぞれを詳しくみていきましょう。

ョコウバトの絶滅原因1:人間による捕獲

実際こんなに多いとどう思いますか?

うんざりしますよね。
それが自然な感情だと思います。

大きさは違えど、ハエや蚊、アリがこんなに多いと殺してしまいますよね。

 

当時の人間もそうでした。

リョコウバトの多さに殺し始める人が出てきました。

まるで祭りの射的のように遊び感覚でリョコウバトを鉄砲で打ち落として行きました。

リョコウバトは群れで飛ぶ習性がありました。

狙いやすいですよね。
動く標的となり、バンバンと打ち落とされていったのです。

そして悪いことにリョコウバト、美味しかったそうです。

わかります。美味しいと食べちゃいますよね。

食べるために殺すことは、今だってしています。

牛、豚、鳥。
日々さまざまなものを殺しては食べていますから。

が、リョコウバトの場合は違いました。

食べる量だけじゃなかったのです。

遊び感覚で大量に捕獲し、とても食べきれる量じゃありませんでした。

食べれないものはどうなるか?

家畜のエサとなっていました。

ただ獲るだけ。

いじめと似てますよね。
始めは遊び感覚だったのが、だんだんとエスカレートしてくる。

 

「ちょっと待って!これじゃダメだって気づく人はいなかったの?」

 

って声が聞こえそうですね。

もちろんいました。

いたんですが、声を上げるのが遅すぎました。

しかし人間も、始めから悪いヤツだったわけではないんです。
ちゃんと原因はあったんです。

始めは農作物を荒らすリョコウバトに困り、殺していっていました

それがだんだんとエスカレートし祭りの射的感覚で、ただ飛んでいるだけのリョコウバトも打ち落とすようになっていったのです。

ただリョコウバトの絶滅原因は人間による大量虐殺だけではありませんでした。

リョコウバトは生き抜くための繁殖力が弱い鳥だったのです。

弱い鳥だからこそ、群れになって行動していたのかもしれませんね。

 

次はリョコウバトの繁殖力についてみていきましょう。

リョコウバトの絶滅原因2:弱い繁殖力

僕達が普段よくみる鳩。

「クルックー」と鳴く、あの鳩です。
「鳩ポッポー♪」の、あの鳩です。

リョコウバトと日本の鳩は同じハトの仲間ですが違うところがあるんです。

どこかわかりますか?

卵を産む数です。

日本の鳩は1年間に5~6回卵を産みます。

それに引き替えリョコウバトは一体いくつの卵を産むと思いますか?

1年間に1つです。

1つ1つに愛情をかけて育てるタイプなんですね。

でもそこがアダになってしまいました。

通常の5分の1ですからね。
5分の1と言えば、江戸時代と現代の出生率の違いと同じです。

この繁殖力の弱さが絶滅に拍車をかけてしまいました。

 

しかし絶滅した原因はこれだけではありません。
もっと根本的な問題があったんです。

すべては人間が自分たちの手で作り出した悲劇です。

 

それはどういう事なのか・・・。

みていきましょう。

リョコウバトの絶滅原因3:森林伐採

リョコウバトを捕獲し始めた最初のきっかけは農作物を荒らしたことだとお伝えしましたね。

農作物、荒らされたら嫌ですよね。
僕も畑で野菜や果物を作ってるので良くわかります。

 

食べるのは一瞬でも、育てるって本当に大変。

作物が育つのと同じように雑草も生えます。
雑草のたくましいこと、たくましいこと。

自然災害からも守らないといけません。
自然の力は強大で、時には人間の無力さを痛感するほどです。

そんな思いを乗り越えながら育てた作物を、空からシュっと飛んできて食べられたら。

そりゃ怒りますよね。
分かります。

 

でもちょっと待ってください。

こんな風にリョコウバトが農作物を荒らし始めた原因も人間が作っていたとしたら・・・

人間の方が先にリョコウバトに危害を加えていたとしたら・・・

そもそもリョコウバトは何を食べてこんな数まで増えたと思いますか?

答えは、ドングリです。

ドングリが大好きなリョコウバト。
みんなでドングリを分け合って仲良く暮らしていました。

その生活を壊したのが人間でした。

森林伐採です。

快適な暮らし、楽しい暮らしを追い求め、バッサバッサと木を切っていきました。

そしてそのツケが回ってきたのです。

食べ物を失ったリョコウバトたちが、食べ物を追い求め人間のもとへ
当然の流れですよね。

なんだかかわいそうなリョコウバト。

そう思いませんか?

でもこの現象。

今地球のいたるところで同じことが行われていること、あなたは知っていますか?

自分たちが招いた行動で、結局自分たちの首を絞めています。

 

最後にリョコウバト絶滅から見る地球の末路についてみていきましょう。

地球滅亡へのカウントダウンが始まっている

テレビをつけると毎日目に入る天気予報。

 

「今年は前年度を上回る暑さになるでしょう」

 

この言葉、毎年聞いていると思いませんか?

そして最近よくある突然の雨風。

まるでスコールか!?と思う強さ。
日本も熱帯地方になったんじゃないの?と思う程の異常気象が続いています。

僕もこの前やられちゃいました。
天気が良いからと布団を干していたら天気が一転し布団はビチャビチャ。

へこみますよね。

あなたもこの異常気象で落胆したことがあるんじゃないでしょうか?

自然の力には逆らえない。

人間の無力さを感じます。

でもこの自然災害。

全ての原因は僕達人間にあることご存知ですか?

 

温暖化も異常気象も絶滅危惧種増加も根本的な原因は僕達にあります。

森林を伐採するからだ。
農薬を使うからだ。
オゾン層の破壊だ。

聞いたことありますよね?

でも実際、言われている規模が大きすぎて自分ではどうしようもないと思いませんか?

自分がオノを持って山に入り木を切っているわけじゃない。
日中は会社に勤め、作物を育ててるわけじゃない。
オゾン層、目には見えないし。

切ってしまった木は元には戻りません。

 

だから自分たちができる範囲のことをやってみませんか?

 

電気代を少なくするために家族で1つの部屋になるべく集まる。

トレーや紙パックはゴミ箱にすてずスーパーの回収に持っていく。

家庭菜園を始めてみる。

水筒をもって出かける。

マイバッグでお買い物をする。

 

小さな事ですよね。

本当にこんなことで何か変わるのか?って思うかもしれません。

チリも積もれば山となる。

何もしないよりは、できることをやってみましょうよ。
何もしないと地球は滅亡に向かって進むだけになります。

青空が見えない世界。
マスクをかぶった生活。

そんなのは嫌ですよね。

出来ることからコツコツと。

これがリョコウバトが絶滅をもって教えてくれたことだと思います。

自分のために、子どものために。
一緒に動いてみませんか?

最後に、今回の内容をおさらいしていきましょう。

リョコウバト絶滅〜まとめ〜

さて、リョコウバトの絶滅についてみてきました。

いかがでしたか?

いくつかの原因が重なってたった100年たらずの間に絶滅してしまいましたね。

  • 人間による捕獲
  • 弱い繁殖力
  • 森林伐採

でもこの悲しい物語は僕達に大事なことを教えてくれました。

今の僕たちの生活を続ける為、一人一人ができることをやってみませんか

こちらをご覧ください。

僕は暑いのは嫌だし、大雨で家が流されているのをテレビでみるのも嫌です。

 

一人一人の心がけで必ず世界は変わります。

この記事がみなさんの心に少しでも残ったらいいなと思います。