世界に魔術師と言われている人は少なからずいますが、
一体どうやったらなれるのでしょうか?

 

なりたいと思っても、何を学べば良いのか分からない!
学校では魔術師のなり方なんて教えてくれませんし、
そもそも先生方もご存じないのではないでしょうか?

 

そこで今回はイングランドのエリザベス王朝時代に最も活躍した
魔術師ジョン・ディーをご紹介する事で
魔術師になる方法をお伝えして行きたいと思います。

 

 

エリザベス王朝と言えば1558-1603年のイングランド黄金期と呼ばれる時代ですが、
その当時エリザベス女王に寵愛された魔術師がいたのがジョン・ディーです。

 

魔術師ジョン・ディーとは?

彼はイギリス王朝で働く下級官僚の子として生まれ、
幼い頃から秀才で、ケンブリッヂ大学に入学すると21歳で修士号を取得しました。

 

その後ルーヴァン大学に留学、
数学者や地理学者など幅広い分野の研究員と交流し
自身の見識を広めて行ったと言われています。

 

そして見識を広めて行くうちに錬金術やカバラなどと出逢う事で
魔術の世界にのめり込んで行きました。

 

錬金術と言えば漫画【鋼の錬金術師】の世界でも
「錬金術は化学」だと言っています。

魔術にも数学や化学と言った知識が必要だと言う事が伺えますね。

 

留学を終えイギリスに帰国すると
エドワード6世にの元で【占星術】【宮廷学者】として働き始めます。
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photo credit: Pantheon – at Summer Solstice via photopin (license)

 

しかしエドワード6世の後に即位したメアリー1世によって投獄されてしまいます。

メアリー1世(後のエリザベス女王の姉)の魔術嫌いや、ジョン・ディーが
「メアリー1世は短命で、妹のエリザベスが王位を継ぐ。」と占ってしまったからです。

 

幸か不幸か、この予言は見事に的中しエリザベスが女王に即位すると
女王に愛されたジョン・ディーは彼自身の研究に没頭出来る環境を与えられる事となりました。

 

そして次第にジョン・ディーの魔術師としての活躍が目立つようになってきました。

 

そのキッカケとなったのは水晶玉を使った占い(ドラゴンボールで占いババがやってるヤツですね。)
を研究し始め、1580年頃に、四大天使の一人【ウリエル】と交信を始めた事でした。

 

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photo credit: . via photopin (license)

 

人間以外の大いなる存在と交信をしたと言えば、
前回ご紹介したマグレガー・メイザーズや日本の卑弥呼も同じですね。

 

その交信の方法は、人を媒介としてウリエルの言葉を人の口を通して言葉にするというものです。

この方法で有名な人物と言えば、
現代で言えば宇宙人バシャールの言葉の媒介人となっているダリル・アンカさんがいます。

 

この方法はチャンネリングと言われています。

こちらはチャンネリングで有名なダリル・アンカが宇宙人バシャールとつながって喋っている様子です。

 

ジョン・ディーの場合はバシャールではなくケリーという若者を霊媒として
ウリエルの言葉を降ろしました。

 

そしてこれが評判となり、ヨーロッパ各国の王室に招かれ披露したと言われています。

 

しかし霊媒となっていたケリーに前科がある事や喋っている内容自体に矛盾がある事などから
次第にこの方法がペテンだと言われるようになり、ついにはケリーが投獄されてしまいました。

 

イギリスに戻ったジョン・ディーですが、
相変わらずエリザベス1世に可愛がられており、マンチェスターにあるキリスト教大学の校長をすることになりましたが、
エリザベス女王が崩御されると次ぎに即位したジェームズ1世に嫌悪され、引退せざるを得なくなりました。

 

 

魔術師になる方法の総括

ジョン・ディーの人生を振り返る事で【魔術師になる方法】を見てきました。

魔術師になるには幅広い知識が必要な事が分かったかと思います。
しかし現在では彼ら魔術師が残した魔術の方法を知る事が出来ますので、
昔ほど難しい事ではなさそうです。