ここ数日で【鋼の錬金術師】を1巻〜全巻読破しました。
錬金術は等価交換で、必要な物が揃っていればどんな物でも化学合成で作り出せる。
金や銀はもちろん、人体や魂までも・・
本当なのでしょうか?
非常に興味があったので、錬金術の歴史を調べてみると、
一人お男の存在に行き着きました。
その男の名は・・【パラケルスス】
本名をテオフラウトゥス・ヴォン・ホーエンハイム。
ヴォン・ホーエンハイム・・。
鋼の錬金術師をご存知の方ならピンと来る事でしょう。
von・Hohenheimと書きます。
そうです、鋼の錬金術師得エルリック兄弟の父親、
バン・ホーヘンハイムの名はこの人からとっているのです。
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この男、錬金術を極めたと言われており、
賢者の石も所有していたようです。
それにしても錬金術は本当に出来るのでしょうか?
そしてパラケルススことヴォン・ホーエンハイムとはどのような人物だったのでしょうか?
パラケルスス(ヴォン・ホーエンハイム)の錬金術
パラケルススとは不可能と言われた
【不老長寿の秘薬】【人口生命(ホムンクルス)】【金や銀】
などを合成出来たと言われているルネサンス初期の錬金術士です。
ホムンクルスと言えば鋼の錬金術師のなかでは
フラスコ内で誕生した事になっていますね。
あれもパラケルススの影響なのです。
ホムンクルスの合成法とは?
ホムンクルスは人間の精液をうまの子宮で40週間育成する事により生まれると言われています。
実際に生まれたホムンクルスは人間よりも少し小さかったようです。
パラケルススは自分自身の精液を使い、
第1号のホムンクルスを作ったと言われています。
彼の合成したホムンクルスには魂も肉体もあるのですから、
パラケルススは正に錬金術を極めた男と言えるでしょう。
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パラケルススの錬金術の考え方
パラケルススの考え方は一般的に言われている事とは少し違い、
【すべての現象は三元素で出来ている】と言う考えが根底にあります。
この三元素とは【硫黄】【水銀】【塩】の3つです。
この元素の合成を調整すれば鉛や銅から金や銀を合成する事が出来ると主張していました。
ただ、それには【賢者の石】の力が必要で、
それを所有していたパラケルススだけがこの合成をなせると言えます。
賢者の石が鋼の錬金術師で言われているように、
人の魂を材料としているかどうかは分かりません。
それにしても錬金術士パラケルススは
一体どうしてそのような身に進んで行ったのでしょうか?
錬金術師になる方法
パラケルススは元々医師として活躍していました。
鋼の錬金術士のホーエンハイムは元々奴隷でしたが、
その辺りは違いますね。
パラケルススは自尊心が高く、ルネサンス初期に医学会を牛耳っていたガレノスに対して嫌悪感を頂き反抗的な態度をとっていました。
ちなみにこの時代(古代ローマ時代)にケルススという名医がいましたが、
パラケルススとはパラ(超える・英語で言うsuperと同義語)+ケルスス
=ケルススを超える存在、と言う意味で自らそう名乗っていたのです。
ヴァン・ホーエンハイムの自尊心の高さ、反抗心が伺えるのではないでしょうか?
そんなパラケルススを嫌って医学会は彼を追放してしまいます。
パラケルススは追放され、放浪のみになると
ヨーロッパを西から東まで、そして中東まで旅をしながら研究を重ね
各地の知識を取り入れる事で錬金術師としての見識を高めて行ったのです。
医学会を追放された事が、錬金術師としてのパラケルススに幸いしたと言えそうですね。
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※パラケルスス
ところで、彼の思想の根底には自然主義があり、
それに自分で研究し習得して行った莫大な知識が融合しています。
前述した三元素理論も研究の賜物なのです。
パラケルススことヴァン・ホーエンハイムが
鋼の錬金術師のモデルである事は納得していた気高と思います。
では少し今回お伝えした事をまとめてみたいと思います。
鋼の錬金術師のモデルになった男のまとめ
今回【鋼の錬金術師のモデルとなった男】についてお伝えした事は
- モデルになった人物:パラケルスス(ヴォン・ホーエンハイム)ルネサンス初期
- 業績:金、銀の錬成。ホムンクルス(人工生命)の錬成。不老長寿の薬の合成。
- 経歴:医師だったが追放され各地を旅して錬金術を極めた
でした。
これを知った上でもう一度鋼の錬金術師が読みたくなってきました。
マスタングやアームストロング(姉)も超カッコいいですよね。
また、ホーエンハイムもどんなに恐ろしい男かと思っていましたが、
正義のヒーローではありませんか!
父として子を思う気持ちに心を打たれましたし、
グリードが死んで行く場面もすごく感動しました。
鋼の錬金術師はストーリーに矛盾がなく、
1〜10までキレイにまとまった良い作品ですよね。
実はアルフォンスのモデルも存在していたんですよ?
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